国の重要文化財!上野公園に来たら旧岩崎邸庭園も覗いてみよう
国の重要文化財
近所に住んでいるのですが、よく「岩崎邸はどちらでしょうか?」と道を聞かれます。いつも横を通る度に気になってはいたのですが、天気が良い日にカメラを持って訪れてみました。上野公園の不忍池のすぐ近くにあります。休日は、多くの観光客の方が訪れています。
岩崎邸は三菱財閥の岩崎弥太郎が土地を購入したところから始まり、江戸時代には高田藩の屋敷があったとか。
ちょうどイチョウの木が紅葉しており綺麗でした。椰子の木をなぜここに植えたのか非常になぞなのですが(笑)。今ある洋館は1896年にロンドン出身のジョサイア・コンドル設計により建てられたものです。ジョサイア・コンドルは東京大学などの建設にも関わった方で、敷地内に像もあるほど。
ジョサイアさんは所謂日本に雇われた外国人建築家だったようですが、これまで建設にかかわったものを調べていたら「鹿鳴館」なんかもありました。教科書で見たことある!日本で舞踏会が開かれた日本の欧化政策を代表する建物ですね。
この裏には和式の建物もあり、畳の部屋もあります。まさに和洋折衷ですね。現在和式のお部屋ではお抹茶をいただいたりできる甘味どころになっています。
フットボールなんかできそうな広いお庭。現在残されている敷地は、当時のほんの一部にすぎないそうで、ここら辺一帯が私有地だったようです。
例えば、向こうに見える湯島合同庁舎も敷地だったというのだから、どれだけ豪邸なんだということですよね。
ビリヤード専用の建物もあります。私が訪れた日はフラワー教室が開催されていました。ビリヤードって当時から貴族の間では主流の遊びだったのでしょうか。非常にオシャレですね。
東京は暖かいせいか、紅葉の見頃はまだまだこれから。残念ながら、館内は写真撮影ができないのですが、本当に素敵な場所でした。テラスに暖炉、壁紙全てが丁寧に作られていて、周りも静かなのでゆったりとした気分になります。
特にこの時期は、ひんやりとした館内を巡るのも歴史を感じて気持ちがいいです。でも、夏場に行った方で「冷房がないからひたすら暑かった」という感想を聞いたこともあるので、時期は考えたいもの。
ちなみに私が一番気に入った点は、インテリアが素敵なところ。今の時期はクリスマス用のフラワーアートがところどころに飾ってあり、昔のモダンな家具と相性が抜群で見飽きません。
たまにコンサートなんかも開かれており、夜のライトアップを楽しみながら音楽鑑賞もでき、12月もちょっと注目したい観光スポットです。
2015年11月30日