次回東京オリンピックの舞台は、誰でも楽しめるスポットがいっぱい 江東区有明を歩く
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お台場は個性的な橋もいっぱい
以前、お台場の観光スポットをたっぷりご紹介しましたね。でも、まだまだお台場の魅力を網羅しておりませぬ。
…ということで、今回歩くのは有明エリア。お台場が港区になるのに対し、こちらは江東区になるのですな。有明地区には、バス路線のほか、りんかい線の国際展示場前駅やゆりかもめの有明駅などがありますが、今回もお台場から歩いて有明地区を目指します。
お台場エリアと有明エリアは、現地では実感しにくいのですが、大きな運河で隔てられているのですよ。地続きかと思ってしまう理由は、このだだっ広い「夢の大橋」の存在ですね。
それにしても、この幅は橋の感覚を超えているかも。真ん中を歩いていると、普通の広場を歩いているみたい。橋の欄干に掲げられている橋名板があるから橋だと認識できるのですが。
それでも、橋の高欄からは、運河や対岸の絶景を眺めることができました。
さっきから気になっている目の前の凱旋門みたいなビルは、東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート。
ツインタワーの上部が繋がっている部分にメンバーズレストランと天空のスパ&プールがあるのだとか。会員制リゾートホテルですが、一度中に入ってみたいっす。
コスプレの聖地としても有名なお台場と有明
ホテルの下の水辺に遊歩道があるみたいなので行ってみることにしました。下へ降りる階段は九十九折になっておりまする。普通の階段でも大丈夫な高さですが、リゾート気分を味わうにはこんなゆっくりした時間が必要かも。
水辺のテラスでは、多くのコスプレイヤーが集まって写真を撮っていました。そういえば、ここ有明地区はコスプレの聖地の一つだと聞いたことがあります。
アニメのキャラクターを演じているのでしょうけど、最近のアニメはよくわかりませぬ。でも、自転車選手のコスチュームは、今流行の「弱虫ペダル」ですかね。
私も子供時代、アニメの主人公になりきって遊んでいたのを思い出しました。エイトマンになったつもりで、腕を前後に固定したまま電車と競争したり…。当時は動きを真似する形が多かったけれど、今は見た目から入って行く形だろうかと考えました。もっとも、当時の子は、コスチュームは買えませんでしたからね。
水の不思議に出会える東京都水の科学館
それはともかく、私の次の目的地は、東京都水の科学館。
その名の通り、水の不思議を発見できる体験型ミュージアムなのですな。 あまり理科系の博物館には興味のない私ですが、前回来たとき、アクアプラネットという体感シアターが印象に残っています。大自然に踊る水の姿を、映像と大迫力の音、そして動く座席シートで実感できるディズニーランドみたいな施設。しかも、ここは入館料無料だし、休日でも比較的すいているから並ばなくてもすぐ体験できるのですよ。今回も行くっきゃないと勢い込んで入館します。
1階は前回来た時より、展示が変わっているような。アクアパークと名付けられた空間には、わくわくマウンテンやうきうきプールがあって、子供たちが水で遊んでいました。
1階で整理券をもらって、3階のシアターに向かいます。中に入ると、こちらも雰囲気は大きく変わっていました。動く座席シートは取り払われて、寝転がって映像を見られるソファーがいくつか置かれているのです。動く座席もいいですが、寝転がって映像が見られるのがうれしい。
すいていたので、一人でベッドくらいの大きさのソファーで寝ながら「アクア・トリップ」を鑑賞しました。前方、左右、天井に映し出される大画面で、水源から蛇口までの「水の大循環」を体感できましたね~。
ほかにも、多摩川源流の水道水源林についての展示が見られるアクア・フォレスト、水の不思議が実験できるアクア・ラボラトリーなど興味深い展示がありましたね。
個人的に興味深かったのは、地震に強い水道管。模型ですが、実際もこんな弾力のある水道管が使われているのですな。
そして今回、前から行ってみたかったアクアツアーに参加することができました。これは、水の科学館の下にある有明給水所を探検するもの。
地下3階まで降りて、ガラス越しに3つある給水ポンプを見学。プロジェクションマッピングを活用した解説がとてもわかりやすくかったですね。地下2階では、漏水調査の様子も理解できますよ。唯一、写真が撮れないのが残念でした。
水の科学館の隣にあるのが武蔵野大学有明キャンパス。
休日なので閉まっていましたが、塵一つ落ちていないとても美しいキャンパスでした。お台場の絶景のなかで勉強できるなんて、うらやましいですね。
世界一といわれる室内滝がある
さらに広い道を国際展示場駅方面に歩くと、右手にウルトラ警備隊の秘密基地みたいな建物が現れました。
ここは、東京ファッションタウンビル。ショッピングモールやホールなどがある広大な施設ですな。
ここの見どころは、ワンザ有明ベイモールにある、世界一といわれる室内滝でしょうか。約2トンの水が35mの高さから7分間、一気に降りそそぐ、水と光と音楽の壮大なスペクタクルショー。ちなみに、この天井から水がジョロロ~と落ちてくるのですね~。
何度か来たことがありますが、じっくり見たことはなかったと思い、今回はエンディングまで目に焼き付けようか、と。
時間が来ると、突然、音楽が鳴り、いきなり上から水が落ちてきました。最初は滝というよりシャワーだなと思ったのですが、次第に水量が増して来ます。
水がフロアに叩きつける音が、モノホンの滝壺にいるみたい。しぶきがすごいのですが、不思議と水しぶきがこちらまで届かないのです。
大量の水が落ちる迫力を近くで体感しながら、ほとんど濡れないというお得感を味わうことができましたね。一瞬、この室内滝に打たれて、修行したいという気も起きましたが…。
それを実行できないように、この立ち入り禁止のロープがあるのですな。昔はなかったような気がするのですが、記憶にありませぬ。
松下グループの総合情報発信拠点・パナソニックセンター東京
東京ファッションタウンビルのはす向かいにあるのが、パナソニックセンター東京。ここは、松下グループの総合情報発信拠点で、最新の家電製品などを体感することができまする。
中には、理数の魅力とふれ合うための体感型ミュージアム「リスーピア」もありましたね。以前、ここにも入ったことがありましたが、理数系に弱い私でも楽しむことができたのを覚えています。
行った日は、オリンピック関連のイベントが行われて、世界記録のすごさを体感することができました。100メートル世界記録保持者のボルトの歩幅は、3メートル近くあって一歩ずつ走り幅跳びをするような感覚ですな。
次回の東京オリンピックの会場として使用される有明コロシアム
次に向かったのは、湾岸道路を越えたところにある有明コロシアム。都営のテニスセンター「有明テニスの森公園」の敷地内にある多目的スタジアムなのですか。
上に何か鉄骨組みの建造物がかぶさっていると思ったら、開閉屋根なのですね。ここは、次回の東京オリンピックのテニス競技会場として使用される予定だとか。
行った日は、テニスの全日本選手権が行われていましたが、かつて、WBCフライ級チャンピオンだった内藤が亀田大毅を下した防衛戦もここで行われたらしい。
迫力満点のよさこい祭りも楽しめる
有明コロシアムは近くで見るだけにして、再び湾岸道路を越えて戻ります。国際展示場前駅の近くのイーストプロムナードでは何やらイベントが行われていました。
これは、よさこい祭りではないですか。
後で調べたら、今年で14回目を数える「ドリーム夜さ来い祭り」らしい。東京でも最大の規模と質を兼ね備えたお祭りで、お台場のほかに、丸の内や有楽町駅前もサテライト会場として開催しているのですか。
それでは、ここで一休みと、近くのコンビニでポップコーンを買って食べながらの応援です。完全に映画鑑賞モードですな。東京だけではなく、会津など地方から参加するチームも大勢いて、その迫力あるパフォーマンスを堪能させていただきました。
秋葉原に次ぐオタクの聖地とも言われる東京ビッグサイト
最後に向かったのが、すぐ近くにある、東京ビッグサイト。こちらも、次回の東京オリンピックで使用されるそうですね。
ここは、展示ホールと会議施設をもつ総合コンベンション施設なのだとか。東京国際展示場とも言われているみたい。この見るからに変わった建物は、会議棟。ピラミッドを4つ、逆さまにしてしまったという奇抜なデザインは、いつ見ても度肝を抜かれます。
行った日はちょうど、東京モーターショーの開催中で、多くの人たちであふれていました。東京ビッグサイトは、最近では、コミックマーケットの現在の会場としても有名みたいですね。秋葉原に次ぐオタクの聖地と呼ぶ人もいるとか。
ビックサイトの近くには、面白い形のモニュメントが…。
大地に巨大なのこぎりが突き刺さっているのですか。バブル当時、こうやって土地を切り取って売っていたのだという反省みたいなものを感じてしまいました。
2015年12月10日