名古屋でウナギが食べたい!“ひつまぶし” は熱田神宮参拝後に
名古屋といえば“ひつまぶし”。ひつまぶしは名古屋を代表するグルメで、鰻の蒲焼をお櫃に入ったごはんの上に乗せ、薬味と一緒にしたりお茶漬けにしたり、好みの食べ方でいただく料理のこと。今回は熱田神宮参拝の帰りに訪れたい、ひつまぶしの名店“あつた蓬莱軒”と“大和田”をご紹介します。
まずは熱田神宮に参拝
早速ひつまぶしのご紹介をしたいところですが、ひつまぶしの前にまずは熱田神宮へお参りしましょう。
熱田神宮は、皇位継承のみしるしである三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀る由緒あるお宮。ご祭神は熱田大神で、草薙神剣を御霊代(みたましろ)としてよらせられる天照大神のことです。かなり恐れ多いお宮ですよね。うなぎを食べた後にはちょっと…(笑)。
広い境内には是非見ておきたいものがいくつかあります。まずは“信長塀”と呼ばれる土塀。これは織田信長が桶狭間出陣の時に必勝祈願をして大勝したお礼として奉納されたもので、日本史好きは必見のスポットです。もう一つ特に女性におすすめスポットがあります。それはお社の裏にある“お清水様”と呼ばれる水が湧く場所。その水で眼を洗えば眼がよくなり、肌を洗えば肌がきれいになるという信仰があります。湧き水の真ん中奥の石塔に3度水をかけてお願いすると願いが叶うともいわれています。柄杓が用意されていますので、是非試してみてください。
やはり参拝は、鰻を食べる前のほうが身も心も清らかな感じがしますので、できればひつまぶしを食べる前に参拝を済ませたいところです。
あつた蓬莱軒
(あつた蓬莱軒 ひつまぶし Hitsumabushi by nekotank)
さて、いよいよひつまぶしのご紹介です。今回は熱田神宮から近い、人気の2軒をご紹介します。
名古屋で大人気の“あつた蓬莱軒”。名古屋には何店舗かあり、熱田神宮の前にも神宮店がありますが、熱田神宮に近いの伝馬町駅の本店が一番の人気です。もともと料亭だったこのお店は、店構えから内部のお庭まで、雰囲気を味わうにはもってこいのお店。今のお店は戦時中に焼失して建て替えられたものですが、もともとは料亭で明治6年から続く老舗です。
あつた蓬莱軒の鰻は備長炭で丁寧に焼かれ、創業以来継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のタレで味付けされます。140年以上前のタレって、すごいですよね…。栃の木をくりぬいたお櫃が歳月によっていい味を出しています。
あつた蓬莱軒本店:愛知県名古屋市熱田区神戸町503
大和田
こちらは神宮西駅が最寄の“大和田”。実は筆者はこちらのお店がおすすめ。近くのあつた蓬莱軒のネームバリューのお陰で、大和田はさほど混雑していません。しかも味が良くお値段も抑え目。あまり知られたくないお店ですが教えてあげたいお店です。聞くところによると、どちらかというと大和田は地元の人が通うお店だとか。落ち着いた雰囲気で品があり、一人旅のちょっとした贅沢ランチにもおすすめです。
お店はスッキリとした外観で、店内にはよく手入れされたお庭があります。
大和田:名古屋市熱田区玉の井町8-18
高騰するウナギ
昨今、ウナギの高騰が凄まじく、気軽に食べられるものではなくなりつつあります。そういう訳で、ひつまぶしのお店も行く度に価格が変更に…。今回は価格に関しては表示しておりませんので、最新のものをお店のホームページや店頭にてご確認くださいませ。
2015年8月11日