観光バスで行く日帰り三重旅行「なばなの里」華麗なるイルミネーションショー 後編
蒼の世界、夜の世界へ
食事を済ませて外に出ると、あたり一面が蒼に染まっておりました。
つい先ほど、暗くなるまではどちらかと言えば地味なスペースだった入口近くのこの広場は、光のお陰で様相が一変。ここは「光の雲海」。イルミネーションのスタート地点です。蒼く青くすべてを染めて。まるで海の底にいるような、この世ではないような、不思議な光景。
イルミネーションが点灯されると、園内は安全のため一方通行になります。確かにこのあたりはまだ人通りもまばらですが、メイン会場に行けばごった返していることでしょう。安全第一。旅の基本ですね。ちなみに道は、写真のごとくライトアップされておりますので、安心です。
そして、行く先々に光に照らされた梅や。
桜の木々が。桜の花はまだ先ですが、天をつくような古木の幹だけでも夜の灯りにはえます。闇の中に白く浮かびあがって、怖いくらい。イルミネーションは紅葉の時期から開催されているそうですが、きっとそれも綺麗でしょうね。
梅苑にて
で。2月中旬のいまは、梅の盛りでございます。ど~うですこの艶姿。紅梅、白梅、しだれ梅。330本の美しい早春の使者が、闇夜をきり裂く光の中で咲き誇っておりました。
ライトアップされた苑内は眩しいほど。梅さん達にはよろしくないのかもしれませんが、写真を撮るには抜群の光の量です。
眩い光に包まれて
梅苑をあとに、「光の大河」の横を通ります。いや~暗い中でぶらさずに光を撮るって難しいんですねぇ。何回も挑戦しましたが、やっぱりブレブレです。
この展望台、「アイランド富士」から見下ろせば、園内全体が見渡せるかもしれません。なにせ45mの上空まで運んでくれるそうですから。まぁぐいんぐいんと動いている様は、宇宙船にしか見えませんでしたが。
あぁ、向こうに見えるのは「ベゴニアガーデン」ですねぇ。楽しそうだし入場券で入る事ができるそうですが、時間の関係で今回は断念。なぜなら。
「光のトンネル」がわたし達を待っていましたから。LEDライトで花びらをあしらったこのトンネル、なんと全長200メートルもあります。そして皆様これを目当てにこられているようで。中は凄い人です。
トンネルの長さを体感しようとデジカメをムービーモードにして撮影して観たのですが、通り抜けるのに2分以上かかりました。トンネルの途中から撮り始めたのに。人をよけながらにしてもこれは凄い。
光のトンネルを越えた先は、イルミネーションのメイン会場。そして今年のテーマは「アルプスの少女ハイジ」だそうです。お馴染みの曲、「ヨ~ロ、ヨ~ロ、レヒヒッ♪」をBGMに繰り広げられる光のショー。本当でしたら皆様のようにぼうっと眺めたかったのですが。残念ながら帰る時間が迫っております。
簡単な食事もできる展望台から未練がましく振り返りつつ、出口へと向かう事にします。展望台の上には鈴なりの人でしたが、そこからなら更に美しくイルミネーションが見えるんだろうなぁ……。
見どころ撮りどころが山盛りです。
でもね。帰り道にも撮影場所は盛りだくさんなのでございますよ。
「光のトンネル」の横に設置された「青の世界」。「光の雲海」と同じく、眼にしみるほどのブルーのトンネルです。
こちらも動画を撮ったのですが、いや~長かった。いま確認したらば一分半ありました。急いでいたから人さまをよけつつ、かなり速足で歩いたんですがねぇ。「光のトンネル」といい、LEDライトを何万個使っているのだろう。
そして鏡池。文字が見えますでしょうか?
ここは本当にきれいに鏡面になっていましたから、ゆっくり撮りたかったなぁ……。あぁ2時間なんて全然足りない。これは泊まりで来なきゃ。
そんな後ろ髪ひかれる想いで、会場を後にしたわたくしです。
結局時間が足りなくて行けなかった施設は沢山あります。例えば「長島温泉 里の湯」。なんと200名同時に入れるそうですよ。売店の「村の市」も走り過ぎたがけですから、今度来た時はゆっくり見て回りたい。
と言うわけで。近いうちの再訪を誓って、「なばなの里」を後にしました。
大阪までの帰りは渋滞にも引っかからず、バスの快い揺れを子守唄にうつらうつらしているうちに、あっという間に旅は終わりました。あぁ楽しかった。
なばなの里:http://www.nagashima-onsen.co.jp/nabana/index.html/
2016年2月23日