岐阜県平湯温泉で雪見露天風呂天国を満喫

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昨年の年末までは暖冬でとても暖かい日が続きましたが、年が明けるや突然寒波がやってきたと思うと今度は寒い日が続いています。関東では大雪に見舞われ交通機関が麻痺しているニュースが飛び込んできましたが、愛知県も朝から雪が降り通勤通学の人たちは大慌てです。

年末まで暖冬の影響でスキー場がオープンできずに困っていたゲレンデも多かったですが、このところの降雪でスキー場は大いに賑わっているようです。

今回は、愛知県の中途半端な雪ではなく、岐阜県は高山市丹生川村にある奥飛騨温泉郷にある平湯温泉を訪れて雪見露天風呂を堪能してきます。

今回もゆっくりとお出かけ

前回の愛知県師崎に続き今回は岐阜県高山市丹生川村の平湯温泉までのドライブとなります。距離的には、自宅から160㎞程度なので午前8時のゆっくりして出発します。

それも、今回お目当ての平湯温泉にあるひらゆの森の営業は午前10時からなので、東海北陸自動車道を使えば2時間程度で到着できてしまうのです。

しかし、これが後で裏目に出ることになります……。

東海北陸自動車道から岐阜県高山市を目指して

東海北陸自動車道

土曜の休日にしては東海北陸自動車道は混雑しておらず、快適にドライブが楽しめます。前方には雪化粧の御岳山が見えますが、白い噴煙があがっており、まだ火山活動が続いています。

道路運内表示に白鳥IC先頭に10キロの渋滞の案内が飛び込んできます。

東海北陸自動車道

自分としたことがスキーシーズンであったことをすっかり失念していました。

白鳥ICからはダイナランドなど岐阜県を代表するスキー場があり、愛知県や静岡、関西方面からスキー場を目指して多くの人がやってきます。

案の定、郡上八幡までは快適ドライブでしたが、岐阜大和からはご覧のとおり大渋滞!!

スキー客で渋滞

渋滞を抜けるとそこは雪国

銀世界の東海北陸自動車道

高鷲スノーパークがある高鷲ICを過ぎると、渋滞は解消されました。代わりに広がるのは真っ白な銀世界となっています。

高鷲ICから高山JCTまでは標高1000メートル近い高所を走りますので、道路のぎりぎりまで雪が迫っています。

高山JCTからは中部縦貫道を通って高山市外に入っていきます。先方に真っ白に雪化粧した乗鞍岳が眩しく輝いています。そして、その隣に御岳山が寄り添うように聳えています。

乗鞍岳

山岳雪道の運転は慎重に!!

中部縦貫道の終点高山ICに到着し、ここからは一般道を通って平湯温泉に向かいます。ただ、ここからは国道とは言え山岳道路に加えかなり雪が積もって非常に危険な状態です。

高山市外

ここからは、4駆走行で慎重にしていきます。

高山市外を抜けると標高は益々増していき、それに伴い雪の量も半端ありません。道路は降雪が積もっているだけでなく、所々踏み固められアイスバーンになっています。

平湯トンネルを抜けると岐阜県奥飛騨温泉郷の入り口平湯温泉です。平湯峠からは真っ白な北アルプス穂高岳、槍ヶ岳の雄姿を仰ぎ見ることができます。

平湯峠からの槍ヶ岳

平湯温泉

平湯温泉

平湯温泉は、戦国の武将武田信玄が発見して開いた温泉地となっており、川中島の合戦で傷ついた兵を休めたと言われています。

平湯温泉の源泉は、休火山の乗鞍岳や活火山の焼岳がもとになっていますので、同じ平湯温泉でも泉質が異なる源泉が多くあります。

平湯温泉の泉質は、硫黄泉の硫化水素泉とミョウバン泉、含イオウ鉄泉、含イオウナトリュウム泉など豊富で良質な温泉なのです。

露天風呂天国のひらゆの森

ひらゆの森

小生が温泉にはまったのも、これから紹介するひらゆの森が発端となっています。

ひらゆの森は、元々丹生川村が運営していましたが、民間委譲されたのを機に大きく生まれ変わりました。平湯温泉の多くは、茶色かかった鉄泉またはミョウバン泉ですが、ここ平湯温泉は薄く白濁した硫化水素泉なのです。

ひらゆの森は、豪雪地帯で名高い新潟県十日町の旧家から移築されたもので、太く立派な柱で作られていることが豪雪にも耐えられる作りであることが伺えます。そして、多くの日帰り入浴施設が近代的な作りになってしまっているのに対して、ひらゆの森は木造建築でしかも、ここ平湯温泉の風情に自然に溶け込んでいます。

大小16もの露天風呂!!

ひらゆの森

ひらゆの森の館内はすべて畳敷きとなっています。寒くはふりませんが、暖房は控えめになっていますのでピーン張り詰めた空気が心地よいです。

ひらゆの森の最大の特長は、大小16もの露天風呂が広がっているのです。しかも全て源泉かけ流しの超贅沢な温泉なのです。訪れた日は、雪が積もっていましたので、正に雪見露天風呂となっています。

心臓発作に要注意

ひらゆの森内湯

普通なら露天風呂直行と言いたいですが、ここは標高1600mにあるところで、外の気温は軽く氷点下5度程度です。このまま裸で外に出たら心臓発作を起こかねません。まずは、内湯に浸かってよく身体を暖めてから露天風呂に向かいましょう。

内湯も源泉かけ流しで白い湯の花が舞っており、硫化水素臭とあいまって温泉気分は最高潮です。

ひらゆの森露天風呂

内湯で身体を温めたら、いよいよ露天風呂です。内湯で温めたとは言え、さすがに外は寒いです。走って露天風呂に行きたいところですが、所々雪がありまのでくれぐれも注意を。

露天風呂からは、雪を被った山や木々、草の景色が広がっています。目を閉じればそこに聞こえるのは、懇々と注ぎ込まれる温泉の音だけです。

ひらゆの森露天風呂

おわりに

ひらゆの森露天風呂

実はひらゆの森を訪れるのは久しぶりなのです。

小生が最初にひらゆの森を訪れたのは20年前で安房トンネルも中部縦貫道も無かった時代です。そのころは、あまり知られていませんでしたので混雑することはありませんでしたが、観光が進むに付けて休日は相当混雑するようになりました。

平湯温泉が観光資源として発展することは地元にとっても有益なことですが、観光開発が進んでしまうとこれまでの風情が壊れてしまうこともあります。

変わらない姿のひらゆの森に一安心していますが、これからもこの姿を守ってほしいと願います。

平湯バスターミナル

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2016年2月22日

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