ラーメンとそうめんの2大対決!!~兵庫県揖保川の名産に迫る
西播磨は揖保川の豊かな水質に恵まれて、たくさんのおいしいものが生まれています。揖保乃糸といえば、そうめんで有名ですね。品質のよい播磨の小麦や赤穂の塩、そして瀬戸内海性気候の雨の降りにくい風土がそうめんづくりに適していたといわれています。そして、揖保川の豊かな清流は、たくさんの自然の恵みをもたらせました。揖保川町といえば、トマトの産地でもあるんです。
そんな土地ならではのものが、お手軽な値段で両方一度に食べられるところがあるんです。それが龍野西SAです。ここでは、揖保乃糸で有名なそうめんと揖保川町で作られた竹田農場のトマトラーメンが食べられます。それでは、さっそくそうめんVSラーメンの一騎打ちといきましょう。
そうめんの秘密~おいしさの秘密はそうめんの生地にある
龍野西SAに到着するなり気になったのが旗です。揖保川トマトラーメンです。揖保ってそうめんが有名なんでしょってみなさん思いますよね?でも、ここ龍野西SAはこのトマトラーメンも有名なんだそうです。「レストランちとせ」で食べられます。同じく「レストランちとせ」でそうめんも食べられます。季節柄にゅうめんですね。体があったまりそうですね。
お店の人にいろいろと聞いてみました。実はそうめんには奥深い秘密があるようです。手延べそうめん揖保乃糸で有名な揖保乃糸ですが、実はこの揖保乃糸、「揖保乃糸」という大きな会社があると思っていたのですが、実はたくさんのそうめん工場のそうめんが合わさって、「揖保乃糸」という名前になっているようです。だから、そうめんはそれぞれ味が違うそうなんです。同じところで買ったものもどこの工場の揖保乃糸が届くのかわからないというものらしいですよ。
手延べっていうとなんだか手延べの仕方次第で味が変わると勝手に思っていましたが、実は手延べは誰がしても味は同じだそうで、大事なのは伸ばす前のそうめんの生地で、そうめんの生地がおいしければ味もおいしいというだけなのだそうです。それから、そうめんは表面に油を塗っているので、時間を置くと酸化するため、寝かすと味がよくなるというのもウソだそうです。やはり新鮮が一番だそうです。
ここでは新鮮なそうめんが食べられるそうですよ。
トマトラーメンの秘密~竹田農場のトマトが決め手
さて、トマトラーメンです。トマトは竹田農場のトマトだそうなのですが、この竹田農場、トマトには少しうるさいです。トマトの収穫時期によってトマトの呼び方が違うのです。収穫初めの若くて酸っぱいすっきりとした味わいのトマトを初なりトマト、収穫最後の濃厚で甘いトマトを天なりトマトと呼んでいて、その中間を中なりトマトと呼んでいるようです。
うちの地元でもトマトラーメンってけっこうあります。ですが、名物と名がつけば、やはり食べないわけにはいかない。でも、2つも麺を食べるというのはさすがの私も無理。そうなったら、まだ家にあるそうめんよりもトマトラーメンが食べてみたいということで、さっそく注文してみました。
注文して10分もたたないうちにやってきました!! ジャーン。これです。
アツアツの湯気が食欲をそそります。中は豚肉や小松菜が入っていました。
お店の人が「辛かったらチーズで調節してくださいね。」と粉チーズを渡してくれました。「え?辛いんですか?」
私の知っているトマトラーメンはまったく辛くないものだったので、トマトラーメンが辛いなんて思いもしませんでした。辛いものが苦手な私は恐る恐る食べてみたのですが…。
おいしーい。おいしいんです。確かに辛いのですが、ピリ辛程度で辛いもの苦手な私でも十分食べられました。私の知っているトマトラーメンは例えるならイタリアンなんです。トマトも辛くなく、どちらかというと甘くてラーメンにトマトソースが入っているという感じです。ですが、こちら龍野西SAのトマトラーメンは粉チーズを入れてもイタリアンではないんです。トマトの酸味がしっかり効いて、日本の正統派トマトという印象を受けました。トマトの酸味が縮れ麺によく絡み合って、辛い中にも深いコクが感じられました。そして、小松菜のシャキシャキ感が相まって、またおいしいハーモニーを生み出します。これは名物になると思うほどの味わいでした。この味はどこにもないんじゃないでしょうか?
龍野西SAはおいしいものがたくさんあるSAです。ここでしか食べられないものもまだまだたくさんあるので、神戸方向に行く際には一度は立ち寄ってみたいところですね。
2016年4月6日