リレー徘徊10 稲荷山西麓の深草を歩く(竹林お滝場編)
寄り道編、山麓編、中腹編と来て本来なら山頂編を書くべきなんでしょうが、登って行く気持ちが折れて手前の四ツ辻でおしまいにして下ってしまいました。根性と時間(ぐるっと廻って約30分ほど)のある方は是非、山上の三つの峰もお参りしてください。さて、今回は稲荷山の西麓・深草(ふかくさ)をご案内します。まずは「竹林お滝場編」です。
四ツ辻
真っ直ぐの登れば一の峰、二の峰、三の峰を巡拝して再び四つ辻へ。または、これからご紹介する深草へ降りる山道があります。四ツ辻から左に行けば荒神峰を見て、ドッとコンクリート舗装の激坂道を下って今熊野へ行く事ができます。今熊野もいい場所が沢山あるので機会を見てご案内したいですね。
パノラマの展望
ちなみに四ツ辻から市内を一望できます。へぇー意外と登って来たんだなぁ〜と思える洛西の山々から愛宕山、北山山塊へとパノラマの風景が愉しめます。さて、JR京都駅は? 目印は「京都タワー」です。
お塚の説明
荒神峰付近に「お塚」が団子状態になって祀られている場所があります。何やら凄い「気」や「念」を感じるんですが、ここでお稲荷さんのあらためて「お塚」の説明をしておきます。
伏見稲荷大社の公式サイトに「稲荷大神様に別名をつけて信仰する人々が、石にそのお名前を刻んで、お山に奉納したもの」とあります。なんか意味が分かるようでわからないようで…ネットで調べると「信仰する方々が、私的な守護神として思い思いの名前を付けて奉納したもの。心のよりどころと安らぎを与える信仰の場」だそうです。
古来より狐は神聖視されており、狐のすむ穴を「狐塚」と呼んでいたそうで、お塚の起源は、ここらに関係していると言われています。
お滝場
稲荷山の山麓周辺マップをじっくり見るとやたらと「滝」が多い事に気付かれると思いますが、ほぼ全て禊の滝行を行う民間信仰の場であり人工の滝です。お滝場もお塚同様、すごい「気」や「念」に溢れています。その神秘的な空気感に圧倒されます。騒がず、話さず静かにお参りしてください。写真は、稲荷山北側にあるお滝場です。
深草トレイル〜全体図
稲荷山西麓一体を「深草」といい、阪神高速道路を挟んで北側が畑が広がる丘陵地帯で、南側が大岩山をメインとした山間地になります。深草トレイルとして道標が整備され、マップも作成されています。このマップは伏見区役所のサイト「 歩いて!!見て!!聞いて!! 深草トレイル~つれづれ深草ぐるりん歩~」からPDFデータをダウンロードできます。
竹林を行く
千本鳥居から入ってすぐの奥社奉拝所過ぎ伏見神宝神社へ登る道があり「竹之下道」と呼ばれる竹林の中の小径です。深草は竹林の多い場所で、のんびりと歩くには最適な場所です。
竹之下道を歩いて「弘法の滝」「青木の滝」「白菊の滝」の三つのお滝場を巡拝し、竹林の道を散策して麓に降りて来るのがおすすめです。さて、アイキャッチ画像、社額に「熊鷹大神」とありましたが地図に出ていません。お滝場同様な信仰の場です。竹林の向こうに朱塗りの鳥居がひょっこりと現れます。時間のある方は探してみてくださいね。
2016年4月4日