リレー徘徊13 酒蔵の町・京都伏見ぶらぶら歩き
やっと稲荷山界隈を出ることができました。普通に歩くとい伏見稲荷大社1日、深草&大岩山1日かかりますね。ポイントを決めて行けば1日で歩けるかもです。今回は北堀公園からのスタートです。さて、なぜ「北堀」公園なんでしょうか? トップ画像の猿は何者?
伏見桃山城
まず、前回の深草・大岩山から見ていたお城の説明をば。このお城、実は近鉄電車が経営していた遊園地「伏見桃山キャッスルランド(2003年1月に廃園)」の建物だったんですね。洛中洛外図に描かれた伏見城を参考にして造られた鉄筋コンクリート製の模擬天守で、廃園時に市民運動が起こり伏見のシンボルとして今に残されましたが、耐震上の問題があり内部は非公開になっています。
2007年10月、東映の映画「茶々 天涯の貴妃」撮影のため約1億円をかけ大坂城に見立てた改修がなされ、そのままの状態で現在にいたるってわけです。下の写真は伏見桃山城運動公園から見たお城の姿です。
伏見北堀公園
深草・大岩山ルートから北堀公園に行くと大きな窪地の北端に着きます。ここは、伏見城築城当時の北側にあった外堀の遺構を利用し整備した公園なんです。堀の構造はE型をしており、一段ないしは二段の「武者走り」があるということです。発掘によって石垣列も確認されていますが、崩落を防ぐ為に埋め戻されて今は見る事ができません。
伏見・酒蔵の街
城から大手筋通を降り近鉄桃山御陵前駅から京阪伏見桃山駅歩くと大きな商店街に出会います。町は碁盤の目のようになっており観光地は商店街の南側に集中しています。
伏見の地名由来は「伏し水が出る場所」、湧き水が豊富な場所で、その水を使って酒造りが盛んになり酒蔵の町として有名になったんですね。カッパのキャラクターで有名な黄桜酒造や月桂冠は伏見の酒なんですよ。なお、町の観光情報はNPO法人・伏見観光協会のサイトが便利ですよ。
松本酒造
商店街を真っすぐ西に向かって歩くと新高瀬川沿いに近代化産業遺産の認定を受けている松本酒造があります。酒造場は煉瓦造り煙突の赤、板塀の黒に漆喰の白の調和美が見事でありますが、手前に菜の花が咲くと黄色が入り見応えが更にまします。
史蹟寺田屋
大手筋通を三菱東京UFJ銀行 伏見支店まで戻り、龍馬通商店街を抜けると明治維新モノの映画、ドラマで必ず登場する「寺田屋」があります。この周辺が龍馬通商店街には、土産物屋、御食事処が並んでいます。
伏見港公園
水路沿いには遊歩道があり、桜や柳、もみじなどが植えられ、気持ちいい水辺の散歩道になっています。流れに沿って下ると大きな舟溜まりに出ます。
ここが京都疎水の終点・伏見港です。パナマ運河と同じ機構の三栖閘門(昭和4年3月31日に完成)があり、かってはここから舟を乗り換えて大阪に下っていったわけですね。ちなみに日本初の京都の路面電車の終点も伏見港でした。下の写真右にあるのは三栖閘門資料館です。
中書島
伏見港公園から京阪中書島駅に戻ります。さて難読地名(初級)です。そのまま読むと「なかがきじま」ですが正解は「ちゅうしょじま」、京阪電車宇治線の乗り換え駅です。かっての花街の建物が残っている界隈で、ぶらっと歩くと当時の空気感を肌で感じることができます。
長建寺
花街跡を抜けると壕川の端にでます。この川と酒蔵(月桂冠大蔵記念館)と十石舟が行く風景、超有名で伏見の紹介と言えば必ずこの風景カットが使われましたね。その前にある紅い門が印象的な島の弁天さんと呼ばれる辨財天長建寺(真言宗醍醐派)、この境内にトップ画像のお猿がいますが、見つける事ができるかな?
本日のおやつは…
商店街で買った黒豆大福、餡のほど良い甘さ、塩の効いた黒い豆の歯触り、そして柔らかな餅の三位一体の味わい、絶妙であります~♪ さてさて、伏見近辺に城跡が、もうひとつあります。中書島駅からひと駅行った「淀」です。こちらは天守閣の遺構が残るリアル城跡です。
2016年4月22日