大阪の富田林にあるお不動さん!日本三大不動の瀧谷不動尊

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日本三大不動の一つ

全国には「不動尊」と呼ばれる零場がいくつかあります。有名なのは千葉県にある成田不動尊でしょうか。

関西で有名なのは、大阪府南東部の富田林市にある瀧谷不動尊です。成田不動尊と並び称されるほどの規模で、日本三大不動の一つとも言われています。もっとも、日本三大不動を名乗る所は他にもあり、特に基準などないのですが。

瀧谷不動尊の法楽殿
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弘法大師が開基

瀧谷不動尊の正式名称は瀧谷不動明王寺といい、真言宗を開いた弘法大師こと空海が開基しました。平安時代の821年のことです。

弘法大師はこの近くにあった龍泉寺に参篭した際、国家安穏万民化益(国家の安全と民衆の幸福を願うこと)のために、本尊の不動明王を刻して伽藍を建立したのです。ただし、当時の瀧谷不動尊は現在の場所ではなく、南へ約1kmの所にある獄山(だけやま)の中腹に建てられました。

しかし、時代が下って500年以上後の1360年、足利義詮による嶽山・金胎寺城攻めによって焼かれてしまいます。この時、本尊は滝の下に逃れて難をしのぎました。

その後、盲目の僧侶による勧めで本寺を復興しましたが、その僧侶は目が見えるようになり、どこともなく立ち去ったと言います。これはまさしく、弘法大師のお力だと言われるようになりました。

そのため、瀧谷不動尊は眼病平癒に効くと言い伝えられるようになったのです。

さらに1462年には畠山政長と、その弟である義就との間で嶽山の合戦が起こり、再び瀧谷不動尊は焼かれてしまいます。そして瀧谷不動明王寺は、現在の地に移されました。

瀧谷不動尊の多宝塔
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月に一度の縁日

瀧谷不動尊は大阪市内からはかなり遠い、ハッキリ言うと田舎にあります。そのため、普段は人通りがあまりありません。近くには初芝富田林高校や大阪大谷大学があるので、その生徒や学生の姿があるぐらいです。

瀧谷不動尊は府道202号線沿いにありますが、車の量も多くはありません。

普段は閑散とした、瀧谷不動尊がある府道202号線
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しかし、毎月28日になると、雰囲気がガラリと変わるのです。この日は月に一度の例祭となり、府道202号線は車両通行止め、歩行者天国となります。

道には露店が連なり、参詣客でいっぱいとなって、まるで正月の初詣のような雰囲気になります。平日でも、この光景は変わりません。

毎月28日の府道202号線は参詣客で大賑わい。上の写真と見比べてほしい
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露店といえば普通、飲食物や名物が売られているのが定番ですが、瀧谷不動尊ではなぜか靴や衣料品の露店まであります。眼病平癒のお不動さんに、何の関係があるのでしょうか?

衣料品の露店に群がる参詣客
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まあそこは、さすがに商人の街・大阪というところでしょうか。ちなみに瀧谷不動尊は眼病平癒だけではなく、交通安全や商売繁盛にもご利益があるとされています。要するに、なんでもアリなのですね。

また、近くには滝谷公園があり、桜の名所ともなっています。春にはぜひ訪れたいですね。

瀧谷不動尊へは泊りがけで

瀧谷不動尊がある府道202号線は、旅館街にもなっています。じっくりと腰を据えて瀧谷不動尊を堪能するのには最適です。もちろん、日帰りでも料理や温泉を楽しめる旅館もあるので、そちらを利用するのもいいでしょう。

アクセスは、近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅から河内長野行きの準急もしくは急行に乗って約35分、滝谷不動駅で下車します。そこから東へ登り坂を歩いて約15分(途中から下り坂になります)で瀧谷不動尊に着きます。

車利用の場合は、滝谷不動駅の反対側、東の方向に無料駐車場があります。大阪方面から阪和自動車道に乗り美原北インター(和歌山方面からは美原南インター)で降りて国道309号線を南下、板橋南交差点を右折して、さらに中佐備交差点を右折します。

富田林近辺は瀧谷不動尊のみならず、太子町河南町千早赤阪村と史跡の宝庫なので、ここを拠点として南河内散策なんていかが?

2016年5月24日

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