えひめ今治・大三島「大山祇神社」巨大楠群めぐり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

しまなみ海道の中間点に位置する愛媛・大三島に鎮座する大山祇神社は今からおよそ2600年くらい前にはじまったとされます。御祭神は大山積大神で天照大神の兄神に当り、航海の神・稲作の神・陸海の神・戦勝の神などとして御神徳のある神社で、最近ではパワースポットとして人気を集め多くの参拝客が訪れています。

境内にはクスノキの巨樹が集中、「大山祇神社のクスノキ群」として国の天然記念物に指定されています。このほか近くには生樹の御門と称する巨樹があり訪れる人を圧倒します。

今回はそれらの巨樹群をご紹介しましょう。

圧巻の高さ12mの巨大な総門

DSCF9064

2010年に再建された総門は、総ヒノキ造りで高さは12m。

総門は688年ぶりの再建で、古図を参考に建築様式を決定。総ヒノキ造りの2層構えで、各層の屋根は銅板ぶきになっています。また左右には、お寺と違い社を守る神像が鎮座しています。この総門がない時代には手前の橋を渡る前からご神木が目に飛び込んできたものでした。

新緑に映える樹齢2600年のご神木

DSCF9056

樹齢2600年ともいわれるこの大楠は、社伝によると大山積大神の子孫小千命(おちのみこ)が神代に祖神を鎮祭した記念に手植えされた御神木であり、境内の中心にあります。またこのご神木を含む境内の楠群は、日本最古の原始林社叢の楠群として国の天然記念物に指定されています。

ちなみに出所は不明ですが、息を止めて巨樹を3周すると願い事が叶うという言い伝えがあり、時々若い女性たちの妙な姿も見る事ができます。

写真は新緑の頃に撮った大楠です。

推定樹齢3000年「雨乞いの楠」

DSCF9055

伝承樹齢3000年の日本最古の楠は1066年に起こった大干ばつの際、能因法師と呼ばれる僧がこの木に幣帛を掛け雨乞いを行ったことに由来。現在の幹周は10メートルですが往時は17メートルに達したそうです。

「天の川 苗代水にせきくだせ 天降ります神ならば神」と詠み幣帛に書き祈請したところ3日3夜雨が降った(金葉和歌集)と伝わります。

勝利を導くご縁の古楠

DSCF9051

1281年の蒙古襲来(弘安の役)に備え鎌倉幕府御家人で河野家当主であった伊予国武将・河野通有(こうのみちあり)は、三島水軍を率いて九州に渡る際に神社に寄り戦勝祈願。出陣の際に兜を掛けた木がこの巨樹です。

戦では見事に勝利したことから勝利を導いた楠とされ、以後も大切に保存され勝負ごとにご利益があると言われる古木です。

生きている木の門をくぐって奥の院へ

DSCF9046

実は巨大楠が生い茂る神社境内以外にもひときわ大きい楠が存在していることをご存じでしょうか?

生樹(いきき)の御門は境内の「クスノキ群」から東に150mほどのところに単独で存在。神社ご神木「乎知命御手植の楠」ほど著名ではないものの、ほぼ同サイズの主幹周があり、巨大な根上りがあることから迫力ある姿を見る事ができるのです。特筆すべきは、奥の院に向かう参道がこの巨樹の中を通るということ。

一体、どんな巨樹なのでしょうか?

DSCF9016

民家の中を10分ほど歩くと巨木が忽然と現れます。

その根周りは実に32mにも及び見る者を圧倒します。そしてさらに目を凝らせば奥の院に繋がる参道の階段が幹の中央を貫いているのが見えてきます。

ハート型の洞をくぐり抜けてみよう!

DSCF9028

巨樹の手前にある看板には、樹齢3000年の文字が。そして参道のハート形の洞のサイズは、幅2m、高さ3m、長さ7mほどあり大人でも楽に通れる広さがあります。また、洞をくぐると長生きできるなどといわれ長寿信仰の対象となった時期もありました。

この楠を抜けた先は大山祇神社の奥の院(元神宮寺)となっており、小さな阿弥陀堂と仏足石が残っています。周辺は畑や林地になっていて、訪れる人も少なく静かな雰囲気で隠れスポットになっています。

まとめ

いかがでしたか?

巨樹群を見るだけでも十分な癒しを得る事ができますので、神社本殿にお参りした後はこれらの巨樹を見る時間をぜひ作ってみてください。生樹の門へ行く際は「奥の院」を目指して歩を進めましょう。

 

~参考サイト~

今治地方観光協会
http://www.oideya.gr.jp/spot/area_shimanami/history/ohyamazumi.htm
瀬戸内しまなみ海道振興協議会
http://www.oideya.gr.jp/spot/area_shimanami/history/ohyamazumi.htm

2016年5月31日

カテゴリー

  • ディズニー夜行バスバスツアー
  • USJ 夜行バスツアー
  • 八戸観光

RSS

follow us in feedly

Copyright © AirTrip Corp. All Rights Reserved.