リレー徘徊23 チン電が行く〜名・迷・謎所編(大阪市&堺市)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回は、浜寺公園から天王寺沿線の徘徊処で、主に「堺市側:浜寺公園周辺~昔の近郊住宅地」と「大阪市内:我孫子道→天下茶屋~大いなる昭和の町中道」を紹介します。

この界隈は、路地徘徊愛好家によって垂涎な場所であります。戦前からの昭和町モノが数多く点在していて、何度、行っても飽きない場所であります。

浜寺公園(堺市)

浜寺公園は、明治6年(1873年)完成の日本最古の公園の一つで、「名松百選」の美しい松林を誇る白砂青松だったそうで、関西の別荘地&海水浴場として有名でしたが、昭和36年、浜寺・諏訪ノ森・高師浜海水浴場が工業地造成のため閉鎖しました。今の時代の価値観からすると自然の砂浜を埋めるなんて、もったいない話ですね。

現在は、プール、交通遊園や春秋が見ごろのばら庭園があります。また、同公園内プールで夏休み期間中に開講している水泳学校「浜寺水練学校(はまでらすいれんがっこう)」も有名です。写真は、交通遊園内を走る本物そっくりな蒸気機関車です。

IMG_7992r

高師浜駅(高石市)

浜寺公園駅のちょい南、南海電車高師浜線の終着駅で、大正8年(1919年)10月に開業、高架化によって解体されるところ、地元の熱意で保存される事になった駅舎です。駅周辺は高級住宅地として開発され、この街並みにあわせてステンドグラスをはめ込んだ明かり窓あるモダンな西洋的な駅舎です。今でも駅周辺は、プチブル的な住宅地の雰囲気を残す界隈です。

IMG_7972rr

abiko001

諏訪ノ森駅(堺市)

こちらは、浜寺公園駅ひとつ北ある南海本線の駅舎で、やはり高架化で解体予定のところ、協議の上、保存が決定された駅舎です。明治40年(1907年)12月に開業、駅舎は国の登録有形文化財に登録され、また第4回近畿の駅百選にも選定されています。高師浜駅と同じく西洋風のデザインと明かり窓にステンドグラスをはめ込んだ駅舎です。

abiko002

IMG_8017r

我孫子道~天下茶屋(以下、大阪市)

この区間、地図を持たず、目的も定めず、思うまま、気が向くままにブラブラ路地徘徊することをおすすめします。私が遭遇した「おお~♪」的な路地モノを何点か紹介しておきます。どこにあるかは、行ってのお愉しみ~♪

IMG_6858r

木造アパート

この地区には、戦前からの古い木造アパートが点在します。玄関から靴を脱いで上がり、すぐに待合があり、木の廊下の左右に部屋がつながり、二階もあるが、台所&トイレは共用、風呂はありません。戦後、この仕様で各部屋に台所&トイレが付いた木造モルタルのアパートを関西では「文化住宅」と呼びます。時間とともになくなっていく住宅様式ですね。

IMG_6850r

玄関お断り琺瑯札

戦前からの町並みが残る路地の定番「琺瑯看板&札モノ」、特に玄関に貼られた種々事項をお断りする琺瑯札を「玄関お断り琺瑯札」と私は呼んでいます。時代が下るとベースの素材が、アルミ板からプラスチックとなっていくんですよね。訴える文章の内容も地区ごとに違っていて面白いですよ。

IMG_8002r

口受便便

これも戦前町並み路地でよく見かける右から読む「郵便受口」、たまに縦書きの郵便受口にも出逢います。他人様の玄関先でカメラを構えての接写、撮影にはじゅうにぶんの配慮が必要です。これを撮っていると、いきなり玄関が開いて「なんや、不動産屋か!うちは売らへんで!!」とよく言われます(笑)

IMG_8010r

IMG_8001r

屋外蛇口

これも連続して意識しつつ見続けると面白い路地モノです。なんでこんな場所に蛇口があるのか?と思えるような場所にあるトマソン的な路地モノで、多くの屋外蛇口は忘れられた存在、錆びて煤け寂しげな雰囲気が好きなんですよね。

abiko006

古路箱

前項で路地でよくみかける古いコンクリート製のゴミ箱です。ゆえに「古路箱(ころばこ)」と路地徘徊仲間と名前をつけました。調べると一回目の東京オリンピック前、全国美化運動が起こり、ポリバケツを大量に作れなかったのでコンクリートでゴミ箱を作って配ったそうです。地域ごとの微妙な意匠的な差違があるのが面白いです。そうそう京都の洛内では見かけないんですよね、古路箱。京都人の美意識が許さないんでしょうか?

IMG_7966r

嵌め込み地蔵

なにゆえに、このような場所に嵌め込まれるに至ったのか?と、お地蔵様の運命を考えてしまうのであります。でも、ここまで見事な嵌め込み度の高いモノは、お初であります!!

img_20151017_114909

コナレ看板

徘徊しているとブリキ板に着色&文字を描いた色々な看板に出会います。剥げる、錆びる、そして朽ちるという「コナレ度」が増すごとに味わいが増えてきますね。下の写真は「人相見」屋さんの看板です。歴代の有名人をモデルにしてるんでしょうね~♪

img_20151017_135451

嗚呼、愉し〜買い食い天国〜♪

路地徘徊で出会う地元食~肉屋のコロッケ、商店街のキャベツ焼きに回転焼き、焼きそば、たこ焼き、お好み焼き、饅頭に冷やし飴など~これらをその場で買って食べる、子供の頃、親から「買い食い、やったらあかんで!!」と言われたこの行為、これを今やると美味い&愉しいのであります。写真は、ひと串100円のホルモン焼き!!これは絶品でしたが残念ながら今はこの肉屋さん、ありません。次回は、住吉神社界隈へ~

abiko003

2016年8月3日

カテゴリー

  • ディズニー夜行バスバスツアー
  • USJ 夜行バスツアー
  • 八戸観光

RSS

follow us in feedly

Copyright © AirTrip Corp. All Rights Reserved.