【高野山】いざ、聖なる地へ!一泊二日高野山満喫の旅 1
ついに天空の聖地へ
弘法大師・空海さんが1201年前に開山したと言われる、高野山。
長らく関西に住むわたくしですが、このひと山丸ごと世界遺産になっている聖地は、なんだか恐れ多くて、行くには気合がいりそうで。「いつか必ず行く場所」リストの上位に入れたまま、長らく放置しておりました。
そして今回。ついに。ついにでございます。一泊二日、しかも「宿坊」に泊まると言う、高野山満喫の旅を敢行したのでございます。旅のお供は毎度馴染みの我が妹。今回のプランも、彼女の発案でございまする。
旅は駅から始まってるんだ!
和歌山県の高野山へは、「南海電車」で参ります。ってことで、数年ぶりの南海なんば駅へ。しばらく来ないうちに入口がえらく綺麗になっていたり。
大河ドラマとタイアップしていたりと、旅のテンションをあげてくれます。
さすが世界遺産の観光地と言おうか。高野山へのお得なチケットがございまして、もちろんわたしも利用しました。
その名も「世界遺産きっぷ」。難波から高野山への乗車券、二日間有効のバスフリー乗車券、そして「根本大塔」や「金剛峯寺」など高野山でも必見施設の2割引きクーポンがセットになっております。
いえ別にね? 南海電車さんの回しものではないんですけれどね? これは便利でございました。他にも阪急の乗車券とセットになったクーポンなどもございますから、使わにゃ損、損です。
さて。高野山へ電車は、この特急「こうや」もありますが、今回は一泊二日。急ぐ旅でもなし。特急と急行では20分程度の差しかなし。てなわけで、わたくしは急行に乗ります。
はい。こちらが、なんば駅から高野山へのルートを高さで表わした地図です。高野山の標高は約900メートル。南海電車で「橋本」駅まで行き、そこから「極楽橋」駅まで登山鉄道に乗り、最後はケーブルカーです。
ど~うです、この急勾配。乗る前からドキがムネムネしますね!
あっとそうそう、大事なお知らせ。
南海電車謹製の、地図付き・電車とバスの時刻表付きパンフレット。英語、韓国語、2種類の中国語、フランス語のものは、南海電車の3階中央口はいって真ん中にひっそりと置いてあります。
「なんで切符売り場に置かないんだ?」と思わず首をひねるように目立たないので、異国の友人を御連れの方は、そこを目指してくださいませ。
お。そう言っている間に、わたくしの乗る電車が来たようです。
では、天空の聖地へ、いざ出発です。
赤備え電車でGO!
はい。あっという間に橋本到着。妹とは南海電車の中で待ち合わせたのですが、いや~女ふたりでおしゃべりしていると、一時間なんてあぁっと言うまですね。
橋本駅ではすでに電車が待っていました。こちらも大河ドラマ「真田丸」とタイアップ? 赤備え色でございます。
大河タイアップは社内のつり革広告にも!
そして途中の駅にも!
この写真の、鳥の頭に不可思議なマークがついたものは、真田の紋でございます。
真田家の紋と言えば、言わずと知れた「六文銭」が有名ですが、こちらは「「結び雁金(むすびかりがね)」。戦時色の強い六文銭の紋が使えない時に使った紋だとか。
……どんな時ですかね?
おっと。そんな事を言っている間に、標高108mまで登ってまいりました。
この「高野下」駅の駅舎は、抜群の昭和レトロ感を醸し出しておりますので、どうぞお見逃しなく。
そして。駅のホームに群生しているのは、どう見ても高山植物と言う……。列車の行き違いの為に、数分停車していたのでホームに出てみましたが。
「うわ、山だよここ!」そんな当たり前のこと叫んでしまったほど、ひんやりと涼しゅうございました。
予想以上の急勾配
さて。無事、「極楽橋」駅に到着いたしまして。
さらに、ケーブルカーに乗り換えです。見てくださいこの急勾配。
レトロな赤いケーブルカーの中も、こんなです。階段状の椅子は、座面がちょっぴり斜め。ちょっと平衡感覚がおかしくなります。
うわ~、道も凄い。そしてその横を走る山道。どなたが登られるのでしょう?
都会にまみれて、すっかりひよっこになってしまった我ら姉妹は、「え。いま列車が故障したら、ココ登んなきゃいけないんだよね?」と顔を見合わせ、「故障しませんように」と祈りました。
ケーブルカーはぐんぐん進みます。行き違いポイントも難なく通過して。
高野山駅に到着いたしました。次回はいよいよ、高野山に入山します。
2016年7月28日