リレー徘徊25 チン電が行く〜住吉大社編:その2(大阪市)
前回は、本殿迄の参拝を順を追ってご案内しました。今回は、境内&境外の摂社&末社をご案内します。
全国の住吉神社の総本社だけに境内には末社は4社、境内摂社は4社、境外に摂社2社、境内にいわれある名所多数あります。詳しくは住吉大社HP「境内案内と文化財」のページで紹介されています。この中から私が「おお!?♪」と感じたモノをピックアップしてご紹介します。
Index
五所御前
第一本宮と若宮八幡宮との間に玉垣で杉を囲んだ場所があります。ココは御祭神の「住吉大神が降臨した地」なんだそうです。なんでも神功皇后が大神をお祀りしようと場所を探していた所、この杉に白鷺が3羽きて止まったので「ここに決めた」という言い伝えがあるそうです。
玉垣の中に敷かれている小石に「五」「大」「力」と書かれたモノが混じっていて、これを集めてお守りにすると心願成就のご利益があり!だそうで、なんで「五・大・力」なんか!?と調べたら「五大力尊信仰」なんだそうで、その「五大力尊」というのは、仏教の中の五人の明王(不動明王/大威徳明王/軍荼利明王/降三世明王/金剛夜叉明王)のことで、五つの力(体力/智力/財力/福力/ 寿(命)力)が授かるとされているそうです。見つけたら本殿社務所へいってお守り袋を買いましょう〜♪
しかし、常に参拝者が文字の書かれた小石を探しているんですよね。競争率が高い!!実は近所にあるんで…「五・大・力」と書かれた霊験ある小石をもらえる場所が〜今は内緒です(笑)
初辰詣り
辰の日とは「辰(龍神)によってあらゆる運気をあげるパワーを授かる日」だそうで、初辰とは「毎月最初の辰の日」のこと。この日に参拝すれば、より一層の力が与えられるとか。4年を一区切りとして48回参拝(「四十八辰=始終発達」の語呂合わせからきたもの)すれば満願成就となります。
種貸社、楠珺社、浅沢社、大歳社の四社をお参り順路は下図参照ですが、予習せずに参ったので種貸社を参れず残念!なので何度も書きますが、大きな神社に参られるときは予習必須ですよ〜(笑)
楠珺社(なんくんしゃ)は、お稲荷さん
古くより商売をする方々から信仰があり、毎月授かる「招福猫」は有名&超かわいい〜♪ 奇数月は左手挙げ「人招き」の御利益のある福猫を、偶数月には右手挙げ「お金招き」の御利益のある福猫を〜で、48体揃うと満願成就の証として納め一回り大きな招福猫と交換してもらい今後のご繁栄を祈願するとか〜♪
楠珺社の境内には樹齢千年を超える楠 の大木があります。当然ながら神木です。ここの狛狐が凛々しく可愛く若干悲哀を秘めた表情をしており、非常にクールでハンサムです。頭、なでなでしてあげましょう〜♪
美容と芸の神様・浅澤神社
境内を出てすぐにあるのが「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)=弁天(弁財天)」をお祀りする浅澤神社です。弁天さんは「美容や芸事の願い」をかなえてくれる女性の守護神です。芸能上達のご利益があるので芸人さんの信仰を集める神社でもあります。
でで、弁天さんは元来インドの河神、故にお宮の周りに水を巡らして池になっているところが多く、この神社では5月中旬に杜若(かきつばた)が満開になります。
鳥居をくぐると沢山の提灯がかかっています。この大きな提灯、ちょっと解説しておきますとと「江戸芸かっぽれ」とは、江戸の願人坊主(がんにんぼうず)たちが始めた踊りの一種で、そのルーツが「無形文化財の住吉踊り」だといわれています。
真ん中にの「豊年斎五代目家元 櫻川ぴん助」さんは、大道芸としてのかっぽれを中心に海外公演、小学生への指導など幅広い分野に活躍されている方だとか。詳しくはホームページをご覧ください。
ぎっしりと並べられた小さい提灯は、櫻川ぴん助一門の個人提灯だそうです。
集金の守護神・大歳神社
少し南に歩いて川を渡ると大歳神社(おおとしじんじゃ)に着きます。年神を祀る神社で、年神とは「毎年正月に各家にやってくる来方神」や「稲の収穫の守護神」を言います。ここでは後者の方をお祀りし、大阪商人の間では「集金の守護神」として信仰されています。
願掛けおもかる石
ここの神社、願掛けおもかる石が有名で、まず3つのうちの一つを選び…願掛けの手順は
1)二礼二拍手一拝
2)霊石を持ち上げ重さを覚える
3)霊石に両手を当て、祈る
4)再び持ち上げる
5)二拍手一拝して退出
となっていて再び持ち上げた時に
「軽い」…願いが叶う〜♪
「重い」…願いが叶わない、まだまだ努力が必要!!
ということになるそうで、残念ながら私、重く感じました…努力が足りんのでしょうね。次回は、住吉大社周辺、熊野街道に沿って歩いてみます。
2016年8月10日