リレー徘徊29: 都会の秘境線・南海汐見橋線(大阪市)

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前回ご案内した加賀屋会所跡から京都の庭を訪れる経路に都会のド真ん中、ローカル鉄道臭バリバリの南海電鉄汐見橋線を経由して行かれてはどうでしょう~と今回のリレー徘徊のテーマは、前後の関連性無視の強引感ありありです(笑) でも、いいんですよね〜この哀愁のある鉄路の風景〜♪

駅近にある霊験あらたかな赤手拭稲荷

さて、コラムの記事を書こうと地図を見ると汐見駅の南東に町名が「稲荷」? 近くにお稲荷さんがあるかと調べたら「赤手拭稲荷」といういかにもイワクツキと思える神社がありました。お参りに行ったらこじんまりしたお稲荷さんで、調べたら慶長年間、中堤の中央に「浪除松」と呼ばれる大老松があり樹下に小さな祠の「松の稲荷」があったそうです。

このお稲荷さん、霊験あらたかで、祈願し、かなった者が集い神社を建て、紅染めの手拭を献じたのが恒例になり赤手拭稲荷と言われるようになったとか。上方落語「ぞろぞろ」の舞台としても有名なお稲荷さんで芸能人の方々も多く参拝するそうです。

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今も奉納された赤手拭が手洗舎に下がってます。

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お宮の中になる木彫りと思える狛狐像
造作がいいですね、じっくりと見たいなぁ

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余談・もうひとつの赤手拭稲荷

変わった名前のお稲荷さんやなぁ~と思っていたら同じような名前の神社が京都・桂にありました。JR東海道線と桂川が交わる西の北側に祀られています。こちらのお稲荷さんのイワレは、明治後半、鉄橋工事の間、多数の死傷者が続出、祟りか〜となり、楠を植樹して赤手拭が好きな神様を祀ったのが起こりだそうで正式名は「楠赤手拭稲荷大明神」、赤手拭の奉納は無かったですね。

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汐見橋駅

本題に戻ります。高野鉄道のターミナル駅・道頓堀駅として明治33年(1900年)に開業、大正14年に高野線が難波駅に乗り入れるようになると、高野線の支線の終着駅になったそうです。駅はどこか丸みのあるデザインで昭和の空気感を残しています。が、地下鉄桜川駅から歩いて来たら高速道路の高架脇にほぼ真四角な駅の入口があって、前は車がばんばん走り「あら?ローカル線の空気感って???」って感じですが…。

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ん、なんか懐かしい空気感が漂ってきます。

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お、今は使っていないだろうなぁ〜
入口左に残っている旗立のグルグル。

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レトロな空気感に自動改札機がミスマッチですね。
昔は、貨物用のプラットホームもあったそうです。

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昔よく目にした広告付きの温度計。
桜川交差点新桜川ビルとありますね、今もあるんでしょうかね?
お、新桜ビルは現存してます。

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昭和30年代の沿線観光案内図

今は廃棄されてしまいましたが、かって改札口上にあった大きな「沿線観光案内図」、訪れる度に破損度がアップ。なんとか保存してほしいと思っていたんですが残念です!!

この図、なにが貴重かといいますと昭和30年頃の関西私鉄史の貴重な資料だったんですね。じっくり見入ると淡路島に電車が書かれている?!これは、大正3年(1914年)に設立され昭和41年(1966年)に廃止された淡路鉄道なんですね。案内図が生き証人だったのにほんと残念です。

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芦原駅

汐見橋駅の隣の駅です。ま、普通のローカルな駅って感じです。横の高速道路が風景を圧迫してますね。プラットホームの待合は木造であります。

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木津川駅

この路線、一番の魅力ある場所? 私は木津川駅だ!と思いますね。軌道には雑草生い茂り、駅舎の寂れ感が半端でなく、充満するローカル線空気感、都会の秘境駅、とうぜん無人駅、周りは工場群、一日の乗降者は100名弱、昼迄も人影がありません。構内に貨物用側線が2本あり、かっては木材の積み込みで賑やかだったそうです。ぜひ途中下車してこの駅の秘境感を味わってみてください。

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草が茂っているのは貨物用の引き込み線。

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近くに神社があります。木津川駅から東へ歩いてすぐにある浪速神社、坐摩(ざま)神社の末社として、坐摩大神(いかすりのおおかみ)をお祀りしています。

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鶴見商店街

津守駅降りて津守商店街から続く長い商店街です。買い食いパラダイスでもあります〜♪ この次の駅がレトロな駅舎・西天下茶屋駅になりますが、どんな駅舎か〜来てのお楽しみにしておきますね〜ということで次回は京都の庭を巡ります。

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おまけ〜国道26号線をまたぐ汐見橋線の鉄橋〜絵になるんですよね〜♪

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2016年9月12日

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