古都のスポーツのメッカ!京都市西京極総合運動公園
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都の果て
日本を代表する古都・京都。平安時代の始まりとなる794年、この地に平安京が誕生して以来、京都は1000年以上も日本の都であり続けました。
そんな京都といえば、情緒的な古い街並みを連想させますが、スポーツとはあまりイメージが結び付きません。それでももちろん、京都にもスポーツの聖地というべき場所があります。それが京都市西京極総合運動公園です。
「西京極」の「京極」とは都の終わりという意味があり、即ち西京極というのは「京の西の果て」ということになります。したがって、西京極周辺は古都という雰囲気があまりありません。
それでも、競技場から見える山々は、やはり京都らしい風景です。
競技場から見た京都の山
阪急や阪神がお世話になった野球場
西京極といえば、野球ファンにはお馴染みの野球場があります。それが公園内にある西京極球場です。現在はネーミングライツによりわかさスタジアム京都という名称になっていますが、プロ野球(NPB)の公式戦も度々行われています。
特に阪急沿線にあるということで、かつては阪急ブレーブス(現:オリックス・バファローズ)が準本拠地としていました。また、高校野球期間中にはいわゆる「死のロード」で全国を放浪していた阪神タイガースは大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)の完成以前、束の間の関西帰還として西京極球場でゲームを行っていたものです。
現在でも、京都の高校野球や大学野球、社会人野球などのアマチュア野球はもちろん、女子プロ野球も行われています。
日米親善高校野球が行われた西京極球場。元プロレスラー、スタン・ハンセンの息子2人が出場
京都サンガF.C.の本拠地
わかさスタジアム京都の隣りには西京極競技場があります。正式名称は京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で、この名前を早口で3回続けて言ってください(笑)。
その名のとおり陸上競技場と球技場との兼用ですが、サッカーJリーグの京都サンガF.C.のホームスタジアムとして有名です。ただ、近年はずっとJ2に低迷しており、京都府民はJ1復活を待っています。
さらに、京都府亀岡市に新スタジアムの建設が予定されており、京都サンガは本拠地移転するかも知れません。京都市街地から近い西京極競技場の方が集客面では有利ですが、新スタジアムが完成すれば移転ということになりそうです。
ただ京都サンガが移転しても、陸上競技場としての機能があり、全国高等学校駅伝競走大会および皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝競走大会の発着点となっているので、西京極競技場の需要はまだまだあります。
西京極競技場のフィールドとメインスタンド
アメフトとラグビーが盛んな京都の大学
京都と言えば、大学アメリカン・フットボールが盛んで、京都大学ギャングスターズや立命館大学パンサーズは大学優勝のみならず、ライスボウル(日本選手権)で社会人優勝チームを破って日本一に輝いたこともあります。今年(2016年)の10月22日には両校の激突「京立戦」が西京極競技場で行われます。
また、大学ラグビーも強豪校が目白押しで、同志社大学、京都産業大学、立命館大学は関西での優勝経験があり、特に同大は全国選手権で3連覇の偉業を達成したこともあります。もちろん、関西リーグ戦では西京極競技場が使用されます。
ジャパンラグビー・トップリーグには今のところ京都のチームはありませんが、それでも毎年のように西京極競技場で公式戦を行います。
トップリーグが行われる西京極競技場のバックスタンド
室内スポーツ施設もある西京極総合運動公園
西京極は総合運動公園だけあって、アウトドアのみならずインドアのスポーツ施設もあります。それがハンナリーズアリーナ(体育館)と京都アクアリーナで、アクアリーナは夏季にはプール、冬季はアイススケート・リンクになるという優れものです。
西京極総合運動公園の最寄り駅は阪急京都本線の西京極駅で、徒歩約5分です。京都市中心部にある阪急電鉄の河原町駅から準急に乗って約10分で着きます。
大阪側からは、JRの大阪駅に近い阪急電鉄の梅田駅から京都線の特急(特急料金不要)に乗って、桂駅で準急もしくは普通電車に乗り換え、1駅で西京極駅です。大阪中心部からでも約40分で来られる便利さです。
スポーツ・イベントがあると乗客でごった返しになる西京極駅
また、有料駐車場もあって車での来場も可能、気軽に古都でのスポーツ観戦を楽しめるでしょう。
2016年9月16日