【高野山】いざ、聖なる地へ!一泊二日高野山満喫の旅 7

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夏空や 坊主も濡れる 時雨かな

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なんてね。

皆様、雨です。天気予報通りに、ぼったぼったと雨粒を落としてくれます。ちくせう。傘がない。

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こちらは金剛峯寺出てすぐの場所にある、六時の鐘。建設させたのは福島正則。ちょいとこの写真では見えづらいのですが、お地蔵さまが石の間に置かれているのが判りますかね?

ここに、あの石川五右衛門君が鎹を挟んだ、とか。高野山のガイドによれば、お地蔵様の近くにあるはずなのですが。それらしきものは見つけられませんでした。

みんな、雨のせいさ。

蛇腹路から壇上伽藍へ

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さて。その六時の鐘の斜め向かいにあるのが、こちら。蛇腹路。高野山の聖域中の聖域、壇上伽藍の入り口でございます。紅葉シーズンが見ごろとのことですが、緑萌いまの自分も、美しい。

雨がさらに趣を与えていますよね? ねぇ?

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そしてこちらが、東塔。1127年に創建されたオリジナルは天保14年、1843年に焼け落ちまして、これは1984年に再建されたものです。その横に「三昧堂」、「大会堂」、「愛染堂」と並んでおります。

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うふふ。雨が激しくなってきましたねぇ。そして、行きすぎる皆様、ちゃんと傘をお持ちで。日よけの帽子で雨を受けているのはわたしくらいですね。

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え~、こちらに見えますのが~町石です。高野山内に36柱ありまして、これはその一番目。大正三年に再建とありますから、これも東塔を燃やした大火で焼けたのでしょうか。

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国宝の不動堂の向こうに見えるのは、蓮池。赤い橋が美し~い!

その橋の先には、善女龍王社がございます。真っ赤な橋とお社。この橋は渡れるのでしょうか? でもなぁ……雨だしなぁ……太鼓橋でこけてしまいそうな。

うん、止めておきましょう。

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そしてはい、こちら。こちらが有名な三鈷の松でございますよ!

えぇ~と、ですね。松葉が三本というのが珍しいのはもちろん、皆さんご存知の弘法大師さんが、伽藍建立の地の占う為に留学先の唐から投げた三鈷がかかったと伝えられている、松です。

唐ですよ、もろこしですよ奥さん。日本海もバビュンと越えて、飛んできたわけです。さすがお大師さん。スケールが違う。

根本大塔から中門へ

三鈷の松のお隣には、この大伽藍の中心である、根本大塔が鎮座しております。ちなみに読みは「こんぽんだいとう」です。ねもとではありません。ふふ。そんな間違いを犯すのは、わたしくらいですよね?

この根本大塔、高さは約50メートルもございまして、中を拝観出来ます。あ、もちろん写真撮影厳禁です。

祈りの場ですからね。いくらお喋りの我ら姉妹でも、口は閉じて、虚心に観覧します。はぁ~柱に描かれた十六大菩薩も美しゅうございましたが、壁に描かれた八祖大師が、その衣が特に照り輝くようで。

まさに司馬遼太郎氏が書いたように、「異国の神は綺羅綺羅し」でございました。

 

で。そこまで感銘を受けた根本大塔の外側の写真が、何故ないのかといえば。

根本大塔に入る前にですね。えらいこと雨が強くなりまして。心がやや折れました。写真を撮るのを諦めるほど。「もうここでちょっこし雨宿りをさせて頂こう。寒いし」

そう弱音をはいた姉を、妹は優しく受け入れてくれました。

これも御仏のお導きでしょう。

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根本大塔から出ても、雨は降り続いておりましたので、その前にある「金堂」でもう一休み。

こちらにも立体曼陀羅と壁画がございました。根本大塔とは違う方の作品ですが、同じく美しい。自然に手を合わせてしまいます。

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そうそう。この金堂の前には、正統派のお遍路さんが来られていまして。小さな声で真言(だと思います)を唱えておられました。

お邪魔しないよう、離れたところでそうっと激写。

祈りが通じた!

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「さて、そろそろ次の目的地へ」妹と頷き合い、この中門を抜けようとした時のことです。

なんと、雨が小降りに。そしてほとんど降っていない状態に! これは、お大師さんのお慈悲でしょうか!?

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きっとそうに違いないと決め。中門に再安置された廣目天さんと。

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増長天さんにお礼を言いました。

お二方をこれまでじっくり見ることがなかったのですが、廣目天の胸には油ゼミが、増長天さんの胸にはトンボが止まっているんですねぇ。知らなんだ。

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もひとつ知らなんだと言えば、お二人の下では邪鬼が踏みつけられているのですが。なんだか楽しそうな顔してません?

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さてさて。無事お礼参りも済ませましたし。中門に元々居られた持国天さんと。

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多聞天さんにもご挨拶して、霊宝館へと足をすすめましょう。

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2016年9月21日

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