被災地の祈り!神戸ルミナリエのイルミネーション
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年末の風物詩・神戸ルミナリエ
年末における風物詩として、すっかり定着したのが神戸ルミナリエです。第22回となる今年(2016年)も開催日時が決まりました。
ライトアップ期間
12月2日(金)~11日(日)の10日間(無休)
点灯時間
月~木曜日 18:00頃〜21:30
金曜日 18:00頃〜22:00
土曜日 17:00頃〜22:00
日曜日 17:00頃〜21:30
(混雑状況により、点灯時間を繰り上げる場合あり。荒天の場合、点灯を見合わせる場合あり)
会場
兵庫県神戸市中央区 旧外国人居留地および東遊園地
阪神・淡路大震災の記憶
今から21年前の1995年12月、第1回神戸ルミナリエが開催されました。この年の1月17日、あの阪神・淡路大震災が兵庫県南部を襲ったのです。美しい港町・神戸は一瞬のうちに崩壊し、多くの死傷者を出しました。
そして12月に、震災犠牲者の鎮魂・哀悼と、神戸復興を祈念して神戸ルミナリエが始まったのです。全国から観光客を呼び戻し、少しでも早く神戸が復活すれば、という願いからでした。
しかし、近年では開催費用の捻出が問題になりました。そのため、毎年のように開催が危ぶまれたのです。今年は何とか開催にこぎつけましたが、来年以降はどうなるかわかりません。
今年が最後かも知れない、神戸ルミナリエ
神戸ルミナリエのスタート地点
今年のテーマは「光の叙情詩」(Ode della luce)です。昨年に登場した、日本初の屋根付き回廊「ガレリアコペルタ」は、今年もお目見えするようです。
神戸ルミナリエのスタート地点は元町です。中華街の南京町に近いので、中華料理で腹ごしらえしてからルミナリエに、というのもいいでしょう。
最寄り駅は、JR神戸線(東海道本線)および阪神本線の元町駅、あるいは地下鉄海岸線の 旧居留地・大丸前駅です。期間中は交通規制のため大渋滞が予想されるので、公共交通機関をご利用ください。
入口には「フロントーネ」という巨大イルミネーションが飾られています。その美しさに、いきなり圧倒されるでしょう。
フロントーネ
入口からはずっと一方通行です。順路に従いゆっくり歩いて、イルミネーションを堪能してください。逆戻りはできないので、トイレなどは入口に入る前に澄ませておきましょう。
「フロントーネ」から前述の「ガレリアコペルタ」があって、その後ろにアーチ状の「ガレリア」が続きます。その姿はまさしく「光のトンネル」です。
ガレリア
ゴール地点・東遊園地
長い「光のトンネル」を抜けると、そこにあるのはゴール地点の東遊園地です。遊園地と言ってもただの公園で、絶叫マシーンなどはありません。
しかし、別の意味で絶叫するかも知れません。東遊園地に飾られているのは「スパリエーラ」で、まさしく「光の壁」とも思える幻想的なイルミネーションです。
今から21年前、壊滅的打撃を受けたこの地に、これほど美しい「光の壁」を設置した被災者の思いとは、いかばかりのものだったでしょう。その甲斐あって、現在の神戸は立派に復興しましたが、震災の記憶は永遠に語り継ぎたいものです。
スパリエーラ
なお、神戸ルミナリエは一方通行のため、行きと帰りでは最寄り駅が違うのでお気を付けください。東遊園地の最寄り駅はJR神戸線の三ノ宮駅、阪神本線および阪急神戸本線の神戸三宮駅、地下鉄西神・山手線およびポートライナーの三宮駅、地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅、そしてポートライナーの貿易センター駅です。
神戸ルミナリエを続けるには?
神戸ルミナリエは入場無料です。そのため、運営資金は募金によって賄われています。つまり神戸ルミナリエは、多くの人の協力によって成り立っているわけです。
募金方法は、会場での募金が一番手っ取り早いでしょう。また、銀行口座からの募金やWEB募金なども可能なので、詳しい方法は公式サイトをご覧ください。
2016年11月17日