城崎から徒歩15分「ハチゴロウの戸島湿地」で自然のコウノトリ観察
かつての環境悪化により日本の空から姿を消したコウノトリ。その最後の生息地であった豊岡では、その生息地を創出する取組が盛んで、「コウノトリの郷公園」が一般に知られるところ。今回ご紹介する「ハチゴロウの戸島湿地」は城崎温泉駅から徒歩15分というアクセスの良さと、限りなく自然に近い環境でコウノトリの子育てが観察できるおすすめスポット。城崎温泉や城崎マリンワールドとセットでお出かけください。
Index
「ハチゴロウの戸島湿地」へのおすすめアクセス方法
「ハチゴロウの戸島湿地」は城崎温泉駅から徒歩15分程度。もちろん歩いて行ける距離なのですが、駅前で自転車を借りることをおすすめします。
2015年にオープンした、全但バスが運営する「SOZORO」では、オシャレなレンタサイクルを扱っています。ですが、カウンターのオネエサン曰く、「カゴの付いているママチャリのほうが荷物を入れれるから、向かいのお店で借りたほうがいいかも」とアドバイス。「SOZORO」の自転車はオシャレなのですがスポーツタイプで、慣れていないと乗りにくいかもしれません。向かいの旅館案内所ではママチャリタイプの小さな電動自転車を貸してくれますので、お好きな方をどうぞ。
ハチゴロウの戸島湿地
「ハチゴロウノ戸島湿地」へは城崎大橋を渡って左に曲がって行きます。ちなみに右に曲がれば玄武洞方面です。時間がある方はこちらもどうぞ。自転車を借りる際にサイクリングマップをもらっておくと便利です。
「ハチゴロウの戸島湿地」の管理棟は入館料は不要ですが、ワンコイン募金をしていただけるとコウノトリのための自然環境保全のために役立ちますので是非。館内ではコウノトリに関する資料や、巣搭や周囲の湿地を観察できるカメラがあります。巣搭では季節によってはコウノトリの子育てを見れることも。スタッフによるとゴールデンウィーク明けがおすすめとのこと。夏には巣立ってしまいますので、巣搭では姿が見られず、運が良ければ周囲の湿地で餌獲りの練習をしているところが見られます。
観察小屋で静かに観察
写真は管理棟のすぐ近くにある観察小屋。湿地に浮かんでいるような建物です。細い隙間から静かに湿地の生きものたちを観察します。
コウノトリのお気に入りの餌場は写真左奥の田んぼと、写真には写り切らない右側の田んぼ。たまに団体客の見学で騒がしい時には、戸島湿地から2キロほど東の気比・畑上の水田まで飛んで行くこともあるとのこと。
警戒心が強く、ちょっとした音に反応して飛び立ってしまったりしますので、遭遇したらそっと見学しましょう。筆者が音を立ててコウノトリに逃げられてしまった話しは次でお話ししましょう。
自転車がおすすめな理由
話しは少し戻ります。歩けば15分ほどで着くハチゴロウの戸島湿地ですが、自転車がおすすめな理由をご説明します。
管理棟のカメラで湿地内のコウノトリを探せますが、見つかった場合は自転車で大急ぎで現場に向かう必要があります。ここで、先ほど筆者は焦りすぎて、自転車を止めた時に金属音が!すると、あっという間にコウノトリの親子は飛び立ってしまいました。
写真でおわかりいただけるように、3羽のコウノトリの向こうに青い城崎大橋が見えます。運が良ければ城崎駅からたった10分ほど歩いた場所でコウノトリが見られるのです。
もう一つ自転車がおすすめな理由は、自転車があれば周辺の楽々浦を巡ることができます。管理棟から少し先へ行けば、一つだけお願いを叶えてくれるという、鼻かけ地蔵さまがいらっしゃいます。
何かと使える「SOZORO」
レンタサイクルの扱いもある「SOZORO」では、観光案内やバスの予約、充電コンセントの利用、無料のパソコンコーナーなどがあり、旅行者には大変便利な施設です。
自転車を借りなくても何かと使える施設ですので、立ち寄ってみると良いでしょう。
2016年11月18日