武蔵野線・三郷駅　残したい風景がある江戸川河川敷周辺

都心部へのアクセスもそれなりに良し

こちらの武蔵野線駅沿線といえばあらゆる支線とも通じており、例えば都心部に出て東京・舞浜方面などを目指すならば武蔵野線を使う方が場合によっては時間も要するが、混雑もさほどなく意外に楽に行けて、こと乗り換えには外せない沿線です。

武蔵野線についてもうひとつ。鉄道ファンならお馴染み武蔵野線は臨時列車も運行。

週末に鎌倉行きをみたことがあります。あくまで臨時なのでさすがに毎回は通りませんね。

さて埼玉県は武蔵野線三郷駅に降り立ってみました。

三郷駅自体の周辺にはスーパーや飲食店等それなりに必要最低限徒歩圏内に揃っています。人も少々まばらでしたが、かと言って静かすぎずちょうどいい生活感があり、無駄がなくのどかな空気に思わず肩の荷が軽くなります。首都圏にいながらして、いい感じに時間流れています。

なだらかな道なりからサイクリングロードとしてもお馴染み

この駅の東方向には今回のスポット江戸川があります。まさに江戸川の陸橋を東京・千葉方面を行き来する武蔵野線が通過。橋を渡った向こう岸は千葉県流山市に位置します。当駅から徒歩でわずか２，３分に立地する江戸川河川敷公園はサイクリングロードになっており、人々の自転車に跨り爽快に風を切って走る姿が目立ちました。一方で先日の台風直後で気温も上がって、お天気も良く、川の水位も結構上昇してました。自然の猛威というものをあらためて思い知らされます。

こちらのサイクリングロード利根川を分岐点に千葉県野田市関宿まで全長６０ｋｍにも及ぶのだそう。又、「江戸川サイクリングロード」という名称にもなっており、こちらは全長約４０ｋｍで三郷市から幸手市までの江戸川の土手を使ったサイクリングコースにもなっております。

先に述べた通り橋を渡ると千葉方面になるので同様にサイクリングロードとして楽しむことができます。いずれも約１時間半～２時間は要します。

自然を感じながら遥か前方に東京下町のランドマーク

南方向を目指すと葛飾区のサイクリングコースと合流。住所が東京都になり下町は葛飾区にある柴又帝釈天や矢切の渡し付近まで行けるみたいです。もはや寅さんの世界ですね。当日は秋晴れで天候に恵まれていたので、はるかうっすらとスカイツリーも見えました。写真で撮ったのですが写らなかったのが残念。方角を若干ずらして富士山などもみえるそうです。

三郷駅前北口にてレンタサイクルの貸し出しもあります。これだけサイクリングが前面にあるのだからないはずはないといったところ。観光・ビジネス用で有料です。

サイクリングコースとしては知る人ぞ知る、江戸川サイクリングロード。三郷を起点に橋を渡って千葉方面、はたまた方向転換して東京下町方面まで繰り出すのも何か違う冒険ができて楽しい。

緑が残る江戸川河川敷　バードウオッチングも楽しめます

こちらの江戸川河川敷周辺には江戸川交流拠点もあり、緊急時の船着き場の施設として知られています。交流拠点の周辺にあるのがみさとの風広場。堤防の上に整備された休憩所で、見晴らしもよかったです。野鳥も飛んでくるのだそう。そういえば珍しい見たことがない鳥を何羽かみました。

もうひとつ、みさと船着き場花畑というのもあります。春になるとお花畑に花が咲き又お花摘みもできるうえ、船着き場フェスティバルも開催されるのだそう。四季折々の様子が見れるわけですね。

又この辺りは広い敷地を利用して運動公園もたくさんあります。野球やサッカー等、子供たちが元気に運動をするさまがお目見えできます。ロケーション抜群なのでテレビのロケなどで見ることもありそうな感じです。

近隣の沿線の駅では開発が進んで変わりつつあるなか、一日の電車の利用人員も滅少傾向にあるのだといいます。首都圏にこういう場所もあってほしいと思う。というか残っていてほしい。

こちらの三郷駅、国鉄として開業はおよそ４０年前にさかのぼります。それなりに工事の手も入り、特に河川敷周辺は舗装や駅自体もさすがに改良はされていると思います。ですが同沿線の他の駅のように大きく変わることなく、以前のなごみを残したまま存在するというのはむしろ貴重なことのように感じます。

武蔵の沿線でないにしろ、近頃ではおもに都心部で大改造されてしまう駅周辺が、多く見受けられます。大型施設やタワーマンションが立ち並び、以前の姿から想像もつかないくらいに、きれいにリニューアルされてまるで別人ならぬ別街といったところでしょうか。

様変わりした街並みは人々の関心を集めもちろん私だってそれなりに何度か足を運んでいます。テンションも上がるし気分転換になります。その一方でありのまま残しておきたい風景って、確実に存在するんだなと今日この駅を訪れて実感しました。

2015年9月25日