安さ抜群！みんなに愛されている東大阪市の花園ラグビー酒場

ラグビーのメッカ・東大阪市花園ラグビー場

冬になるとラグビー・シーズンの到来です。最近ではシーズンも長くなって、トップリーグなどは8月下旬頃に開幕しますが、佳境に入るのはやはり年末年始頃で、ラグビーと言えば冬のイメージが強いでしょう。この季節になると、大学ラグビーや高校ラグビーの全国大会も行われます。

そんな中で、全国高校ラグビーの会場として知られているのが東大阪市花園ラグビー場です。高校野球における阪神甲子園球場のような存在で、ラグビーのメッカと言えるでしょう。また、高校ラグビー以外でも全国大学選手権も数試合行われ、トップリーグでは近鉄ライナーズの本拠地でもあります。

全国高校ラグビーが行われる花園ラグビー場

ラグビー・ファンにとっての憩いの場、花園ラグビー酒場

花園ラグビー場に詰め掛けるラグビー・ファンにとって、憩いの場所があります。それが花園ラグビー酒場です。

関西ローカルですが、NHKの「花園オールドボーイ」という地域ドラマでは撮影に使われたこともあります。この時は川中美幸が花園ラグビー酒場の女将さんを演じました。

花園ラグビー場から花園ラグビー酒場まで1駅分は歩かなければなりませんが、試合が終わると電車は使わずに歩いて行く人が多いようです。試合が終わるのは午後4時頃が多く、開店時間は午後5時なので、電車賃を払うよりも歩いて行った方がちょうどいいわけです。

花園ラグビー酒場の暖簾

店内はラグビー一色！

花園ラグビー場からノンビリ歩いて花園ラグビー酒場に着きました。暖簾をかいくぐって店内に入ってみましょう。

当然のことながら店内はラグビー一色で、各チームの旗やペナント、選手のサインなどが所狭しと飾られています。

時には、試合を終えた選手たちが来店することもあります。選手と一緒に酒を酌み交わせるとは、ファンにとってはたまりませんね。

開店前の花園ラグビー酒場。店内にはチーム旗や選手のサインなどが数多く飾られている

安い値段に驚き！

花園ラグビー酒場には上記写真のように腰掛バーがあるものの、壁側は立ち呑みです。そのかわり、飲食代は非常に安くなっています。

もちろん、注文する種類や量によって変わりますが、筆者などは2時間ほど飲み食いして1,500円を超えたことがありません。当然、個人差はあるので「それ以上かかったじゃんか！」と言われても困るのですが、その安さだけは保証します。

一品料理はもちろん鍋料理などもあるので、大勢で行ってワイワイやるのが楽しいですね。1人で行ってもいいのですが、大抵は他のグループと相席になります。それでも、みんな気にせずに美味しいお酒や料理に舌鼓を打ちながら、全員仲間とばかりに楽しく語らいます。

料理とお酒の安さに驚き！

酒呑みにも発揮される！？ノーサイドの精神

試合があった日のラグビー酒場は満員になります。もちろん、贔屓のチームは人によって違いますが、ラグビー酒場に集まればノーサイド（試合終了の意味で、敵味方が無くなること）というわけか、みんな楽しく酒を酌み交わします。ラグビー精神を持っているのか、酒呑み精神なのかわかりませんが(笑)、よそのテーブルに行って話の輪に加わることも珍しくありません。

女将さん（前述のドラマにも少しだけ出演しています）が独りで切り盛りすることも多いので満員になると大忙しですが、そんな時は客同士のチームプレーが発揮されます。注文したお酒や料理を、客が勝手に運ぶのです。誰もごまかしたりせず、この時ばかりは反則は起こりません。店が潰れたら、一番困るのは客自身だということがわかっているからです。

店内にはテレビがありますが、実はこれ、客同士がカンパして買ってもらった物なのです。アナログ放送が終了した時に、店への恩返しとして新しいテレビを買ってもらおうと客の1人が提案し、全く知らない者同士で千円ずつ出し合いました。

いつまでも花園ラグビー酒場を続けてもらいたいために、全く知らない客同士が何の打ち合わせもなく協力するのです。それだけ客から愛されている店と言えるでしょう。

花園ラグビー酒場の客はみんな仲間

試合のない日が狙い目

花園ラグビー酒場は日曜日が定休日です。したがって、試合がある土曜日は満員になって入れない場合もあります。つまり、試合のない日が狙い目でしょう。

最寄り駅は、花園ラグビー場がある近鉄奈良線の東花園駅ではなく、その隣りの河内花園駅なのでご注意ください。普通電車のみが停車します。

それでは、花園ラグビー酒場で安いお酒と料理を味わいながら、ラグビーの雰囲気をお楽しみください。

花園ラグビー酒場がある、河内花園駅前の商店街

2016年12月16日