館内の観覧料が無料、佐賀の歴史を知る事の出来る「佐賀県立博物館」
佐賀に行ったらどこへ行こう、何があるんでしょうか? 温泉や有明海の海産物、呼子イカでしょうか。それ以外にも佐賀には面白い場所があります。初めて佐賀を訪れる人に是非寄っていただきたい場所があるんです。佐賀の古い歴史や文化を知るうえで欠かせないのがこちらの佐賀県立博物館。今回はそんな佐賀の県立博物館に行ってきましたので、より多くの人に知っていただく為にもご紹介したいと思います。
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佐賀県立博物館の建物は変わった形をしている
この博物館はなんと観覧料無料なんです。大体どこの博物館も観覧料は取るのが当たり前になっていますが、佐賀は太っ腹です。より多くの人に観覧してもらい、知ってほしいという思いが伝わってきますよね。隣には佐賀県立美術館もありますよ。そちらも無料なので時間があれば美術館の方にも行ってみて下さい。
館内入り口付近には大きな大砲
館内に入る前に大砲の複製があります。幕末の頃の佐賀藩はこのカノン砲を長崎港へと配備したと言われています。近くで見ると非常にダイナミックです。
館内1Fには食事が出来るカフェが入っています
こちらのカフェは11時半~閉館するまでの間、営業しているとの事です。地元のOLさん達はここでランチをしているようです。
館内は3階まであり、それぞれのフロアごとにジャンル分けされています。原始時代から始まり近代まで続く佐賀の歴史がこの建物内に詰まっているという事なんですね。歴史好きな自分としては物凄く興味深く、わくわくしてきます。
1Fは佐賀の大地のはじまりや生き物が展示されている
佐賀の大地という事で、陸が出来上がるまでの過程を説明しています。その当時の岩石などが展示されています。
化石やアオウミガメのはく製が展示されています。近くで見ると物凄く大きいです。
カブトガニのはく製は中々見る機会もないので、圧倒されました。とにかく大きい!
佐賀のイノシシやアナグマのはく製も展示されています。はく製とはいえ実際に生きていた動物なので、何だか見ていて可哀そうになってしまいます。こういった生き物も佐賀には生息しているという事が分かります。
見た事もないような珍しい鳥もいました。こういった鳥は天然記念物として保護されているのでしょう。偶然にも目撃するチャンスがあればいいなって思いますよね。
佐賀に生息する昆虫たちです。とんぼもこんなに種類があるんだという事実にびっくりさせられます。
2Fは歴史マニアにはたまらないフロア
鎧や兜、刀と実際に使われていたものが展示されている歴史マニア必見のフロアです。刀や鎧などを見ているだけでも歴史マニアの血が騒ぎます。保存状態も良く貴重なものが見れたという感激の思いです。
こちらは佐賀城で実際に使われていた瓦です。こうした貴重なものもしっかりと残っているんですね。
立派な掛け軸です。何と書いてあるのか読めませんが、ここには意味深いメッセージが込められているのかもしれません。
美しい色鮮やかな着物も展示してあります。機械もない時代にこういったデザインのものを作っていた昔の人達は凄いなと改めてみて思います。
佐賀藩から明治になり世の中の為に活躍した先人達が紹介されています。政治や経済、文化に貢献した人達です。
副島種臣の墨跡による「宏濟閣」(こうさいかく)が展示してあります。この宏濟閣とは「広く大きい建物で、広く優秀な議員を集め、郡民のために、よりよい政治を議する」というメッセージが込められているそうです。
3Fは人々の暮らしぶりや文化について紹介
大きな釜がありました。これを実際の生活の中で使っていたと思うと凄いですよね。
ホゲイホウとはクジラを捕獲する為に使う道具で、長い綱のついたモリを発射します。これでおおきなクジラを仕留めていたんですね。
うすや角樽、畑を耕すくわなど当時の生活には欠かせなかったものが展示されています。当時使われていたものを実際に見ると、その暮らしぶりなども分かりますね。
当時使われていた船を再現した模型も展示してありました。今では当たり前のように乗っている船も昔は木で作られていたんですね。本当に貴重なものが沢山展示してありました。歴史を知る事によって今を知る事にも繋がるのではないかと自分は思います。佐賀へ行く機会がありましたら是非立ち寄ってみて下さいね。
2017年3月2日