長野オリンピックの感動を求めて白馬塩の道と温泉
今年もスポーツ界では、世界を圧倒する日本人プレーヤーの活躍が目立っています。中でも、ラクビー日本代表の五郎丸選手の活躍は、これまでマイナーであったラクビーを一躍有名にしてくれました。
中日ドラゴンズの山本昌選手など自分と同年代の選手が引退していくなか、スキージャンプの舟木和喜選手には長く活躍してほしいと願うばかりです。舟木選手と言えば、1998年冬期長野オリンピックラージヒルで見事金メダルを獲得したほか、団体でも奇跡の逆転金メダル獲得で、日本中が日の丸飛行隊の活躍に酔いしれました。
前置きが長くなりましたが、今回は1998年長野オリンピックで原田選手ら日の丸飛行隊が活躍した、紅葉の白馬と白馬暮下の湯温泉を紹介します。
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塩の道街道をひたすら北上して白馬へ
今回のルートは、9月にレポートしました「白馬蓮華温泉」と同じ道を行くことになります。このときは、まだ9月でしたので紅葉にはまだ早い時期でしたが、今回は紅葉真っ盛りの時期で、中央道あずみのインターを降りると、北アルプス穂高の紅葉が目に飛び込んできます。
山頂付近は、既に雪化粧されており、紅葉の彩と相まって奇麗なコントラストを見せています。
長野オリンピックジャンプ会場の白馬村
道路も空いていたこともあり白馬村に早く着いてしまいました。温泉施設は、10時からの営業になっていますので、しばらくあたりを散策してみます。
白馬は、冬期長野オリンピックのときジャンプ会場となったところです。国道からも緑のジャンプ台が見ることができ、白馬村の象徴にもなっています。
向かって左側がノーマルヒル、右側がラージヒルのジャンプ台となっています。下からみても結構な急斜面になっていますので、ジャンプ台スタート地点になるとほぼ絶壁の状態で見えるそうです。
当日は、地元の高校生らが練習に励んでいました。このなかから、将来の葛西選手や原田選手、舟木選手が登場してくれることを願っています。
白馬岳ビュースポットの白馬大橋
この写真と同じような風景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。白馬の雪解け水が松川となって流れ出ています。そこに掛けられた白馬大橋から見る白馬岳は、松川の川と雄大な白馬連邦は、見る人の心を奪ってしまいます。
行きに見た穂高岳は、山頂あたりが雪化粧でしたが、白馬岳はすっかり雪で覆われてしまっています。そして、下界の紅葉と見事な景色を作り出しています。
後1か月もするとこのあたりも、一面雪に覆われ、いよいよウィンタースポーツの時期となります。
古代海からの贈り物、暮下の湯温泉
白馬岳を含め、北アルプスは地殻変動により地球のプレートが押し上げられて出来た山脈です。氷河期時代は、このあたりはまだ海だったのです。
それを裏付けるように魚介類の化石が見つかるほか、今回紹介する倉下の湯温泉は高濃度の塩化物温泉なのです。塩化物温泉自体、日本ではめずらしいものではありませんが、ここ暮下の湯の塩分濃度は海水とほぼ同じになっています。
暮下の湯温泉は、地下1000メートルかに噴出する温泉ですが、地殻変動により閉じ込められた古代に海水が地熱で温められて温泉として噴出しています。緑かかった温泉は、42℃と適温です。この時期の外気温は10℃でしたので、長湯するには最適の温度です。
源泉かけ流しの湯となっており、舐めるしとかなり塩辛いです。そして、10分もしないうちに額から汗が噴き出るほど、よく温まる温泉です。
どこかしら海の匂いがしてきますが、まだ糸魚川までは60kmも離れています。まぎれもなく、古代海水の匂いなのです。
鮭を求めて再び能漁港へ
いつもなら2時間近く入浴しても大丈夫な私ですが、なにせよく温まる温泉で1時間が限界でした。
せっかくここまできましたので、新潟県能漁港に再び行ってみたいと思います。今回のお目当ては、紅ズワイガニではなく鮭です。鮭と言えば、北海道や新潟県村が有名ですが、能漁港にも少ないですが鮭が水揚げされます。
スーパーで見かける鮭は、鮭らしい濃いオレンジ色ですが、新鮮な鮭はほのかにピンク色しています。雌は、筋子を抱いているため、雄の鮭に比べて脂がのっていないのが通常です。しかし、ここ能漁港で揚る雌の鮭は、非常に脂がのって雄に負けないほど濃厚な味わいなのです。
雌の鮭、1匹丸ごと4200円を購入し、お店で切り身と筋子を出してもらいました。
もう一度あの感動を
白馬ジャンプ台には、オリンピック以来の訪問となりました。ジャンプ台の前に立った時、やはり原田選手をはじめとする日の丸飛行隊の活躍と感動がよみがえってきました。
現在、世界で活躍する日本人のスポーツ選手が多くいいますが、こんどは東京オリンピックで再び感動を沸せてくれることを願っています。
2015年11月24日