美しき霧氷!大分県の由布岳で出合える大自然の芸術
湯布院は日本のみならず世界にも名前が知れている有名な温泉場です。同じ由布市には豊後富士と呼ばれる由布岳があります。ここは東峰と西峰の二つのピークを有し新百名山にも名のある山。今回は登山の様子と霧氷をご紹介します。
由布岳に向かう
早朝の大分県大分市からディーゼル車両に乗り由布院駅を目指します。目に鮮やかな黄色い車両。電車に揺られること約1時間で由布院駅に到着しました。
遠くに見えるのが目指す由布岳です。朝早いのでお店はまだ開いていませんでしたが、程良い時間になってこの辺りを歩くのは楽しいことでしょう。
どこの山もそうなのですが複数の登山口があります。今回は由布院駅から出発する亀の井バスがあり、そして下車できる中央登山口から登ることにしました。ここは大きな駐車場が整備されています。
由布岳
由布岳は約2000年前の大規模な噴火を最後に活発な動きの無い山で、富士山と同じ完全な独立峰です。
古来より信仰の山として崇められてきました。由布市湯布院町川上にある宇奈岐日女神社ですが、この「うなぐひめ」が由布岳の神となっています。また山岳仏教の山としての歴史を持ち、同じく由布市湯布院町川上にある佛山寺では石造の由布霊山観世音菩薩が本尊となっています。
登山をする
いよいよ登山の開始です。すぐにこのような案内図がありました。どちらから登ろうかと考えて、今回は左側の由布岳登山道から山頂を目指すことにしました。
登ってしばらくするとこのような場所に出ました。足元には大きめの石が転がっています。水が流れるところなのでしょうか。
登山は自分のペース、家族のペース、友達のペースなどがありますので無理の無い方法を選びましょう。
さらに歩いてしばらくすると、山頂が見えてきました。
東峰と西峰
最初に由布岳は東峰と西峰があると書きましたが、この場所が分岐点となっています。どちらが高いかですが、厳密には1583.5mの西峰、1580mの東峰となっていますので、先により高い西峰から登ることにしました。
この通り、鎖を使わねば上がれない場所があります。他にも岩伝いに鎖を使って歩く場所がありますので、登り下りの際にはくれぐれも注意しましょう。
そして見ることが出来ました「霧氷」です。これは素晴らしいものです。東峰の日が当っていない斜面一面が白くなっていて、まるで花が咲いているようです。
霧氷とは過冷却状態の霧が吹きつけられて出来るもの、空気中の水蒸気が昇華されることよって起きる現象等の総称です。由布岳は11月頃からの寒い時期になるとこの現象を見ることが出来るのです。
西峰に登頂しました。やはり上まで来ると嬉しいですね。ここで少しの間、休憩をしました。
続いて山頂から東峰、西峰の分岐点まで戻り、今度は東峰に登ります。こちらは道がしっかりとあるので西峰に比較すれば登りやすいことになります。
少しして東峰にも登頂しました。もちろん山頂から周囲を見渡すことが出来ます。別府湾がとても近く見えます。
そして美しき霧氷です。
山に登ると、下山しなければいけません。登りと違って疲れも出てきますので、特に滑ってしまうことには注意が必要です。これは下山を終えて中央登山口付近です。振り返って由布岳を撮影しました。
最後に
由布岳は初心者にもやさしい山と言われることがありますが、頂上を目指すにはしっかりとした準備が必要です。特に食糧と防寒対策、緊急時対応は確実に行いましょう。
山頂を目指さなくても周囲を散策するだけでも、広い大地で気持ちの良い時間を過ごせること、間違いなしです。新百名山である豊後富士、ぜひとも訪れてみませんか?
【交通についてのご案内】
大分駅からの交通情報
http://transit.yahoo.co.jp/station/time/28742/?gid=2520
(ヤフー路線情報)
由布院駅-別府駅 亀の井バス
http://www.kamenoibus.com/rosenbus_01.php
(亀の井バス)
2015年12月15日