まるで海外!門司港レトロでライトアップされた街並みを散策
北九州市の門司港は明治初期に開港した港。神戸・横浜と並び日本三大港の一つに数えられ、商社や銀行が競って支店を出しました。門司港レトロエリアには明治から大正にかけてのレトロな建物が今もなお多く残っており、昔懐かしい雰囲気を醸し出しています。今回はライトアップされた美しいレトロ建築物をご紹介します。
門司港駅
画像:北九州市
日本国内には国の重要文化財に指定された駅舎が3つあります。東京駅と出雲の旧大社駅と、今回ご紹介する門司港駅。1914年竣工の駅ですから100年以上前に建てられた、当時の面影を残す貴重な駅舎というわけです。傷みも激しく現在は補修工事の真っ只中。完成するのは2018年の予定ですのでしばらくは美しい外観を見ることができずに残念ですが、駅舎横のデッキから工事の様子を見学することができます。修理が終わる6ヶ月前までは見学が可能とのこと。こういった機会も貴重ですから是非見学しておきましょう。
門司港駅保存修理工事見学デッキ http://www.mojiko.info/news/topics0282.html
旧大阪商船
画像:北九州市
現在の旧大阪商船は大阪商船門司支店を修復したもの。建設された当初は海に面しており、この建物から専用桟橋を使って直接乗船ができたといわれています。オレンジ色の外観と八角形の塔屋が印象的で、今はギャラリーや美術品の展示スペースとして使われています。夕方になるとライトアップされ、一層美しい姿を私たちに見せてくれます。
開館:9:00~17:00、料金は無料(一部有料スペースあり)
また、この旧大阪商船の前にある建物はアルド・ロッシによるデザイナーズホテル、門司港ホテルです。門司港で宿泊するなら、立地も雰囲気も抜群のこのホテルがおすすめです。部屋は関門海峡が見える側と、レトロな街側があります。朝食のビュッフェも内容が充実していて、朝からスパークリングワインが提供されます。
国際友好記念図書館
画像:北九州市
国際友好記念図書館は、明治35年に帝政ロシアが中国の大連に建てた東清鉄道オフィスを、北九州市と大連市の友好都市締結の記念に複製建築したエキゾチックな建物です。1階はレストラン、2階は中国・東アジアの文献を収蔵した図書館になっています。
開館:9:30~18:00、料金は無料
旧門司税関
画像:北九州市
旧門司税関は、明治45年に建設されたもので、昭和初期までは税関庁舎として使用されていました。現在の建物は復元されたもので、内部には資料展示室や休憩所、カフェなどがあります。2階からは門司港レトロや関門海峡を一望できます。
開館:9:00~17:00、料金は無料
門司港レトロ展望室
こちらは門司港の夜景を一望できる“門司港レトロ展望室”。ですが、特別に展望タワーが建っているわけではありません。ここは黒川紀章氏が設計した高層マンション“レトロハイマート”。普通のマンションの最上階に展望台があるのです。ですが、展望室へは専用のエレベーターがあり、住民の方と一緒にエレベーターに乗るわけではありませんのでお気遣いなく。
フロアにはカフェもあり、大きな窓からは門司港レトロのライトアップや関門海峡の灯り、海峡を挟んで山口県の灯りも見ることができます。
観光ガイドのパンフレットなども一部置かれていますので、夜景を眺めながらのんびりと翌日の観光予定を立てるのも良いですね。
開館:10:00~22:00、料金は大人300円
2015年8月25日