中京地区でのラガーマンのメッカ！名古屋・パロマ瑞穂ラグビー場

日本四大ラグビー場

昨年（2015年）、イングランドで行われたラグビー・ワールドカップで日本代表は世界3強の一つ、南アフリカ代表（スプリングボクス）を破るなど3勝1敗の好成績を残し、ラグビー・フィーバーを巻き起こしました。そして今年もまた、ラグビーの季節がやって来ます。

日本には、代表的なラグビー専用場が4つあります。まずは、最も稼働率が高い東京の秩父宮ラグビー場。次に、高校ラグビーの聖地である東大阪市花園ラグビー場。3つめは、広大な土地に3面のラグビー専用場を備える埼玉県の熊谷ラグビー場。

そして、中京地区にあるのがパロマ瑞穂ラグビー場です。正式名称は名古屋市瑞穂公園ラグビー場と言い、その名のとおり名古屋市の瑞穂公園内にあります。同じ瑞穂区に本社があるパロマが命名権を取得して現名称となりました。

首都圏に2つ、中京に1つ、関西に1つ、この4つが日本四大ラグビー場と言えるでしょう。4つともラグビー専用のため、陸上用のトラックが無いので、観戦する時の臨場感は抜群です。

臨場感抜群の瑞穂ラグビー場

トヨタ・ダービー

日本最高峰のジャパンラグビー・トップリーグでは、地元の愛知県を本拠地とするトヨタ自動車ヴェルブリッツや豊田自動織機シャトルズが、瑞穂ラグビー場で主催試合を行います。

この両チームの試合をトヨタ・ダービーと呼び、地元のファンは熱くなります。今年度（2016年度）のトヨタ・ダービーは開幕戦の瑞穂ラグビー場で行われ、39-18でトヨタ自動車ヴェルブリッツが勝ちました。

瑞穂ラグビー場は、花園ラグビー場や熊谷ラグビー場と違ってナイター設備があるため、暑い時期でのナイトゲームが可能なので、8,9月のトップリーグ開催には都合がいいのです。

メインスタンドの屋根、そしてナイター設備を備えた瑞穂ラグビー場

ラグビーの華・テストマッチ

瑞穂ラグビー場では2008年に、日本代表×アメリカ代表のテストマッチが行われたことがあります。テストマッチというと、他のスポーツでは練習試合を指すことが多いのですが、ラグビーの場合は国と国の威信をかけた代表チーム同士の真剣勝負のことです。

テストマッチに出場した選手にはキャップが与えられ、ラガーマンにとって最高の名誉とされます。たとえば25キャップといえば、その選手はテストマッチに25試合出場したという意味です。もちろん、ワールドカップでの試合もテストマッチの一種です。

瑞穂ラグビー場で行われた日本×アメリカのテストマッチ。国の威信をかけたスクラム！

優れた環境の瑞穂ラグビー場

愛知県を代表する球技場といえば、現在ではキャパシティの大きい豊田スタジアム（ラグビーも行われます）にその座を奪われた感があります。しかし豊田市内にある豊田スタジアムは名古屋市中心部からかなり離れており、交通の便がいいとは言えません。

でも瑞穂ラグビー場は名古屋市内にあり、キャパシティでは劣っても交通の便の良さは大きなアドバンテージとなります。しかも、名古屋市内とはいえ閑静な瑞穂公園内にあるので、スポーツ環境としても抜群です。便利さと環境の良さが同居しているのが瑞穂ラグビー場と言えます。

瑞穂ラグビー場のバックスタンドの向こう側に見える名古屋市風景

名古屋といえば、県内にトヨタ自動車の本社があるせいか道路が発達しており、車での移動が便利な大都市です。瑞穂公園内にも有料駐車場があるので、車での来場が可能です。ただし、台数に限りがあるので、満車にご注意ください。

公共交通機関利用の場合、最寄り駅は地下鉄桜通線の瑞穂運動場西駅か、地下鉄名城線の瑞穂運動場東駅となります。いずれも駅から徒歩約10分です。

桜通線は名古屋駅と直通ですが、名城線は環状線となっています。つまり、どちらの線に乗っても、名古屋市中心部からは行きやすい場所と言えるでしょう。

それでは、名古屋で行われるラグビー観戦をお楽しみください。

2016年9月8日