国指定重要文化財「仁風閣」は鳥取にある映画「るろうに剣心」のロケ地

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大ヒットした映画「るろうに剣心」のロケが行われた場所。それが鳥取県鳥取市にある「仁風閣」です。歴史あるこの場所は見どころも多く、ぜひとも足を運んでおきたい国指定の重要文化財なのです。

みごとならせん階段

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「仁風閣」は、明治40年5月に完成。100年以上前の建物となります。延べ床面積は1,046平方メートル(317坪)となり、威風堂々たる建築物。6本のレンガ煙突を有しており、全体の作りは、フレンチ・ルネッサンス様式を基調とした木造瓦葺二階建て。これだけの建物がたった八ヶ月で作られたのです。

中に入って順路を進み、正面に見えて来るのがらせん階段です。現在、直接上り下りすることは出来ませんが、すぐ近くでその作りを見ることができます。このらせん階段で驚きなのは、柱が無いこと。横の板を組み合わせて耐震性を増しているとは、見事な建築と言わざるを得ません。昭和18年の鳥取大地震でも壊れることなく、その強度は証明されたと言えるでしょう。

玄関左側の階段を上がって

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らせん階段から戻る形で右側にある階段を上がって、2階の観光が出来ます。正面にある古い額。これは海軍大将であった東郷平八郎の直筆となっており、見逃すわけにはいきません。

時の皇太子(後の大正天皇)の随行で来ていた東郷平八郎が、この建物を「仁風閣」と名付け、額を残したのです。

皇太子は山陰地方行啓で訪れており、ここを宿舎として利用しました。そのため、各部屋にはそれぞれ命名されることとなります。御食堂、御座所等。もちろん謁見所も含めて刊行することが出来ますので、当時の雰囲気を楽しんでみましょう。

御食堂の様子

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こちらが御食堂となります。他の部屋と比べてくつろいだ雰囲気が感じられるのではないでしょうか。

調理場で作られたものが渡り廊下、先に紹介したらせん階段を通り、運ばれました。皇太子が席に着いてから運ばれたと考えられています。

2階中央の謁見所

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御食堂に隣接して謁見所があります。今では様々な催し物の会場ともなっていますが、当時はここで、どのようなことが話し合われたのでしょうか。

御座所

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謁見所の左側に位置するのが御座所です。ここが建物の中で最も豪華な部屋となっており、観光ではぜひとも見ておきましょう。マントルピースは黒大理石が使われていますがイタリー産。天上のシャンディリアも5灯あり、落ち着いた雰囲気をかもしだしています。

見事なバルコニー

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白を基調とした美しき場所がバルコニーです。ここは映画「るろうに剣心」の撮影にも使われています。このような場所でお茶を飲んだら、さぞかし美味しいのではないでしょうか。

「宝隆院庭園」の眺め

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「宝隆院庭園」は鳥取藩12代藩主「池田慶徳」が、11代藩主「池田慶栄」夫人宝隆院のために造ったものです。若くして未亡人となった宝隆院を慰めるために造営したとされます。ここも映画「るろうに剣心」のロケ地。ぜひ、その雰囲気を楽しんでみましょう。

 

鳥取市文化財団
http://www.tbz.or.jp/jinpuukaku/

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