【大阪・梅田】スカイビル下に現れた屋台村「ドイツ・クリスマスマーケット」
梅田スカイビル下に現れたのは……?
ものすごく暑かったわけでもない夏が過ぎ、その後も妙に暖かい日が続いていた大阪ですが、最近ようやく秋らしくなってきました。
それでも西日本の秋らしく、空は何処までも澄みわたり。時折ふいてくる冷たい風にも心地よさを感じるある日、映画を見る為に梅田スカイビルに行ったのですが。
あれに見えるは観覧車?
広場の奥へとさらに進んでいけば、巨大なクリスマスツリーが。丁度いあわせた中国からと思われる団体旅行の皆様が、歓声をあげながらしきりにカメラやスマホを構えておられます。
わたしもちょいと失礼して、撮らせて頂きましょう。
巨大ツリーの周りには、木の小屋で作られた屋台が点在しています。映画を観終わった後、旦那さんを伴ってお店を見てまわるうち、「これ」がなんだか分かってきました。
クリスマス限定の屋台村
はい、このキラキラしい飾りで、もうお分かりですね。そうです。ドイツやメキシコでクリスマスシーンズンになると見かけた、「クリスマスマーケット」です。
え~っと。クリスマスマーケットというのは、クリスマスのオーナメントやリースなどを売る屋台と、それを買いに来るお客さんをあてこんで軽食や飲み物を売る屋台を広場なんぞにクリスマスの期間限定で設置したものです。日本で言うなら、お正月やお祭りの縁日ですね。最近は日本でも良く見かけるようになりましたから。ご存知の方も多いかな?
で。このスカイビルで開催されていたのは、「ドイツ・クリスマスマーケット」。公式HPの紹介を見ますと、
会場にはドイツを代表する工芸品や温かいグリューワイン、香り豊かな焼きソーセージなどの 飲食物を販売するヒュッテ(小屋)が軒を連ね、その多くのヒュッテにはドイツ人が自ら店に立ちコミュニケーション豊かに接客してくれます。
会場に設置されるヒュッテはドイツ各地のクリスマスマーケットで使用されるものと 同じものをドイツから輸送したもので、ヒュッテに装飾されるガーランド(人工植物の装飾品) やイルミネーションなど細部にわたり全てドイツ人のディレクターによりドイツ風に監修され ています。特徴のある装飾はもとより、ヒュッテ内の什器類も全てドイツ製が使われていて、 コンパクトにまとめられた器具類からもドイツならではの合理的な国民性が垣間見られます。
このようにドイツ・クリスマスマーケット大阪は、ドイツとまったく同じ様式で開催されるも のです。
という風に、これでもかとドイツが押しだされていますねぇ。
キリスト教徒が人口の数パーセントしかいない日本ではただの、「お祭り」にすぎないキリスト生誕祭。年末商戦とセットでショッピング熱をあおり、外食産業を潤し、ケーキだのチキンだのを何故か食べなければいけない気分にさせるあの祭。すでに日本の年中行事として定着してから、もう幾年たったのやら。ついにはこのマーケットまで出るようになったんですねぇ。
な~んて批判的なことを書いていても、こんな可愛らしくも美味しそうなお菓子を店先に並べられてしまえば、心が浮き立ってしまう訳で。
ふふふ。店番のお兄さん。まだ陽は高いですよ? そのぐびぐび飲んでいらっしゃるのは、カールスバーグでしょうか? それともハイネケン? ドイツ人ですもの。お客さんが多くなる前に、ガソリン投入ですかね。
あぁもう。クリスマスツリーを飾らなくなって久しいのに、こんなオーナメント見てしまったら、買いたくなっちゃうじゃないですか。
あぁ、ジュウジュウと、ソーセージの焼ける音がしてきました。横に並んだプレッツェルも美味そ~~!
巨大ツリーの横の店ではビール売っていたよなぁ。奥に座るスペースあったし、もうお店ご飯はやめて、ここで食べちゃおっかなぁ……。
おぉ。ついにはメリーゴーランドから音楽まで鳴りだしましたね。そしてクリスマスソングは英語やドイツ語で、ずっと流れています。そうですね。もうすぐ日も暮れます。諸人こぞりて、主は来ないでしょうが、楽しい一時をともに過ごすにはいい時間です。
これから寒さは本番を迎え、ついついお炬燵にもぐりこみたくなる時期ですが。たまにはちょいと足を延ばして、この季節限定の祭の喧騒を味わうのも、良いものではありませんか?
大阪梅田スカイビル下の「ドイツ・クリスマスマーケット大阪2016」。12/25まで開催しています。
ドイツ・クリスマスマーケット大阪2016
http://www.skybldg.co.jp/event/xmarkt/2016/fascination.html
2016年12月5日