海上自衛隊の艦艇に乗船!広島・呉地方隊「艦艇一般公開」
広島県呉市にある海上自衛隊呉地方隊では、毎週日曜日に艦艇の一般公開が行われています。事前予約をすれば1名から参加することができ、1日に3回も公開回数があるのは全国の基地の中でも、ここ呉地方隊だけ。実際の艦船に乗って、隊員の生のお話を聞くことができる貴重な体験ができます。
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見学前の時間の過ごし方
艦艇の見学時間は、10時、13時、15時の3回。あらかじめ予約した回の時間に合わせて基地に集合します。当日は身分証明書によるチェックののち、基地の中へ案内されます。見学開始時間までの間にお手洗いなどを済ませておきますが、利用できる施設は限られています。また、一般見学は日曜日に開催されますので、基地内の売店などは営業していません。
基地の中からは停泊している潜水艦が見られることがあります。ふだんめったに目にすることのない潜水艦ですが、予想以上の大きさに驚きます。
写真撮影に夢中になっていると、そろそろ見学開始時刻がせまってきます。係員より見学の際の注意点の説明を聞いてから、本日乗船予定の艦船に向かいます。
ワクワクが止まらない いよいよ艦艇への乗船!
桟橋を歩くとさっそく両サイドに艦船がお出迎え。本日乗船する艦船には、艦船の名前が書かれた横断幕が掲げられています。写真撮影は基本的にはすべてOK。つまり、見学コース上ではどこを撮影しても大丈夫なんです。
この日の一般見学は「訓練支援艦 くろべ」。乗船する際には白い制服を着た自衛官があいさつをしてくれます。オールグレーの艦船は近くに行くと威圧感がありますが、自衛官はみな笑顔で対応してくれます。
ここまで見せていいの? 武器も船内の一部も公開
こちらは「くろべ」に搭載されている高速無人標的機「チャカⅢ」。近くには自衛官がいて、質問すると詳しく説明してくれます。
艦船の甲板上はほとんどすべて見学することができますが、船内に入ることはできません。ただし、小さな小窓から船内の様子をうかがい知ることはできます。
砲塔に触れたり、砲弾を持ち上げたりもできる!
「くろべ」の前甲板にある「76mm砲」。この見学会ではその砲塔に触れることもできますし、もちろん写真撮影も可能です。
中に装填される砲弾も展示されており、その重さを体験してもらうために砲弾を持ち上げることもできます。
見学後は自衛隊への感謝と平和の大切さが実感できます
一般公開で見学できる艦船はひとつだけですが、岸壁には数多くの艦艇が停泊しています。事前予約の段階で、どの艦艇がその日に公開されるのか発表されていますので、お目当ての艦船にしぼって参加することもできます。ただし運用上の関係から、公開される艦船が変更になる場合もあります。
わずか1時間ほどの見学時間ですが、なかなか入ることのできない施設だけに、見学後の満足感はかなり大きいです。そして日々訓練をしている自衛官に感謝し、日本の国防について再認識させられることでしょう。さらに平和への思いが強いものとなるはずです。
呉地方隊の「艦艇一般公開」は、小さなお子様づれにはちょっと不向きかもしれませんので、「大人の遠足」としての見学がおすすめです。
2016年12月19日