【和光市-成増】ロードサイドの典型的スーパー銭湯で濃厚黒湯を堪能…からの…老舗駅前大衆食堂の厚焼玉子で一杯!
温泉の湧くスーパー銭湯も東京都心部にだいぶ増えたが、やはり今でも少し郊外に行った、幹線道路沿いに多く点在している。真っ黒な温泉、通称黒湯も大田区で湧出することで知られるが、郊外型スーパー銭湯でも時折お目にかかることが出来る。
極楽湯 和光店
そんな中でも、東京都練馬区と埼玉県和光市の境にある笹目通り沿いにある極楽湯和光店の黒湯は、ことさら濃い!ように思う。
外観は典型的なスーパー銭湯で、和のイメージ。
館内は明るく2F浴場へ向かうエレベーターも完備。脱衣場のロッカーはかなりの数あるものの、相当人気あるという噂通り、平日でも半分近く埋まってる。
室内にはジェット系以外に温泉槽もあり、茶褐色の温泉が窺える。最近はグリコとの共同開発によるオリジナル入浴剤が入った「パピコ×極楽湯 チョココーヒーの湯」となった時期もあった。ヌルめで居心地よかったが、やはり黒湯に入りたい、というわけで露天へGO!
ヒノキと岩の2つの浴槽があり、両方共に濃厚な黒湯がたっぷりと注がれている。浸かると湯の表面から10cm下も見えなくなるほど真っ黒。ヌメりもあり、実に心地良い。ヒノキ側に大きなテレビがあり、眺めながらつい長湯してしまいそうになるが、湯温が常時42~43度ほどと結構高いので、ノボセてきてしまう(ちなみに岩風呂の湧出口から離れた場所は比較的ヌルめ)。しかし心配ご無用。隣に広めの寝湯があり、ここで外気を感じながらのんびりクールダウンできる。
サウナもタワー型で広々としており、好みの温度の場所でじっくり汗を流すことができる。館内は広々として清潔感もあって長い時間快適に過ごせる。食事処で飲んでマッタリしたくなるが、最近ようやっと無料送迎バスが運行されるようになったので、これで東武東上線成増駅前に出よう。
●極楽湯 和光店
埼玉県和光市白子1-7-6 無休(メンテナンス日を除く)
平日 9:00~翌2:00(最終受付 翌1:20)
土日祝 7:00~翌2:00(最終受付 翌1:20)
https://www.gokurakuyu.ne.jp/tempo/wako/index.html
やまだや
成増駅は急行の停まるターミナル駅で、南口は東京メトロの地下鉄成増駅にもアクセスできるとあってか、商店街が発展し、いつも賑わっている。スキップ村と名付けられた商店街の中ほどに、一際歴史を感じさせる白いのれんが眩しい大衆食堂が独特のオーラを放っている。
こ、これはきっと素晴らしい店に違いない。自分の勘を信じ中に入ると、目に飛び込んできた光景を前に、予感が的中したことを喜ぶ以上に、それを遥か上に行く光景に一瞬足が止まった。
壁には手書きの短冊メニューが並び、昔の成増駅の写真が飾られ、冷蔵ケースにはその日のおかず類がズラリと並ぶという、一見雑多に見えつつも、シンプルが故の美しさがある。
客も騒ぎ立てるでもなく、近所の常連と思しき男性が、ひとり入ってきては決まった一品とアルコールを頼み、スポーツ新聞やテレビを見たり見なかったりして、サクッと毎度同じなのであろうルーティンをこなして帰っていく。それが一人また一人と入れ替わっていく午後の風景。
そんな中で、レモンサワー小¥310に、厚焼玉子¥300を頂く。
レモンサワーのグラスはしっかり冷え冷えで、アルコールとて手を抜かない気概が感じられる。
玉子焼きは度肝抜かれた! 綺麗な焼き目が入った美しすぎる姿。箸を入れるとミルフィーユ状態で焼けた皮と皮の間から適度な半熟状態のトロッとした玉子がサンドされてるのが顔を出す。甘すぎずショッパすぎず、玉子の風味が生きている。
その後、もつ煮込¥380なども頂きつつ、サーモンステーキ定食¥720で〆ることに。
シッカリしたサイズの鮭の切り身を焼いたシンプルな一品。ここまで来るともうプリっぷりの身が、箸を入れるとハラっとほろけるのなんてこの店じゃ当たり前なんだなと思えてくる。昨今代替魚も多い中、ちゃんとした鮭が食べられる当たり前の贅沢ったらない。
そしてご飯はモチロンピカピカで瑞々しい。
思い出してもため息の出るような一時。見事にハマってしまった。正しく町の定食遺産といったところか。大切にしたい食風景、末永く続いてほしい。
●やまだや
東京都板橋区成増2-19-3 10:30~21:00 土曜休
http://blog.livedoor.jp/kekkojin/archives/52211465.html
http://tabelog.com/tokyo/A1322/A132204/13137949/
2017年2月1日