リレー徘徊53:池田市彫刻の道を行く2〜駅前編
ウォンバッドキャラを前回追ってしまいましたが、今回から本道の石の道の彫刻作品を探しながら街を歩いてみます。ということで駅前に戻り彫像を探してみました。なお石の道のパンフにあった作品番号と作者名&作品名を明記して、回りやすい順番で載せておきます。
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衣被のオブジェ
駅前にある「石の道作品28」は、どこにあるんだろうか〜とウロウロしていたらバス乗場前にこのオブジェがありました。風にたなびくマント? 材質は石でなく金属? なんやろかと近づいて題名プレートをみたら「風にひるがえる衣被(きぬかずき:平安時代以降,身分の高い家の婦女子が外出する際,顔を隠すため頭からかぶった衣のこと)を表わし〜以下略」とあり、リレー徘徊3呉服の語源と三つの神社で紹介した呉服姫&漢織姫伝承をモチーフにした作品でした。これも市政50周年記念で制作され、平成21年に市政70年の時に今のように再整理されたとありました。
呉服姫・漢織姫をテーマにしたモノはコレ以外なかったのがワタシ的にはちょっと残念ですね。当時の国を上げてのプロジェクトであり西宮市ではこの伝承に関わる場所が史蹟にも認定されているのに扱いが軽いですね。
反対側から見ると更になんやら分かりません???
石の道作品28/山田幸作氏作「まちわび石」
やっと作品に出会えました、タクシー乗場の向こうにあります。予想通り分かりにくい宝塚と同様に駅前の公共の場所にひっそりと佇んでいましたね。ほんと見てくれる人を待ちわびている作品って感じね。
作品の真ん中にポッカリ穴が開いています。題名との関係がよくわかりませんね? 傾き具合と開いた穴で待ちわびて心にぽっかり空白が生まれたって感じかな?
石の道作品30/吉本豊氏作「響き」
駅前の道を市役所方面に暫く歩くとこんもりとした樹木が茂る「池田駅前公園・都市の森」があります。この森の中にある彫刻で、石の道彫刻群のなかで数少ない具象作品です。
題名通りホルンを持つ女性像(とワタシ的に思ってますが〜)です。身体に刻まれた細かな文様が楽譜のように見ますね。
ちなみに後ろから見たら…正体不明像(笑)
石の道作品29/東山嘉事作「鳥虫戯石」
次の作品は、同じ公園の広場奥にあります。この写真にも写っていますがわかりますか? 予想以上にかなり大きな作品です。よくぞ作った、よくぞ運んだって感じかな。
大きさは軽乗車くらいでしょうか。大きな岩?巨大隕石?って様相の表面に奇妙な文様や線描画が彫られています。まるで原始人が太古に刻んだ図柄ようにワタシには見えましたね。作者の東山嘉事(ひがしやま・かじ)氏は大阪生まれの造形家。2006年に72歳で没。石彫を中心に陶芸、絵画を制作し「面白いのがポイント」と主張し、作品を制作したんだとか。この作品を見るとなるほどなぁ〜と納得できますね。見ていて次々と発見がありますよ。
これは子どもの手形かな?
題名通りの虫やヘビが戯れてます〜♪
なにやら文字が…不夢不無…いいなぁ、作者のこの感性!
この作品横の滑り台もいいなぁ〜♪ 作品と妙にマッチングしてますね!
石の道作品31/北島一夫氏作「新生オアシス」
市民病院の正面玄関前に立ち、さて、どこにあるかなぁ〜と見回したら、おお正面玄関付近に彫像がある!? でも造形が違うなぁ。コレは市民病院が作られた時に記念に誰かが贈呈した作品なんだろうか? カニのハサミに見えるんですが…?
やはり正面玄関にないとなると敷地の隙間に無理に造り込んでいるのが定石で~と見渡したら、あ、あった駐車場へのアプローチ脇、相も変わらずな場所ですね。車道を注意して渡り鑑賞します。
造形から見た場合、巨大な花の蕾が今にも開くってイメージなのかな?
その様な花の蕾がいくつか転がって新生オアシス?
石の道作品49/朝野浩行作「しずく」
市民病院の前の道を南へ向かって15分ほど歩くと「宇保町」の交差点、そこを西に入って直ぐの公園にあります。
造形的にズバリな作品です。次回は、一番多くの作品が並ぶ桜通りへ〜
2017年4月19日