国立新美術館:「草間彌生 わが永遠の魂」
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日本初公開多数の作品
私が草間彌生を知ったのは、直島にあるあの有名なカボチャのオブジェを見てからで、その時は本人の顔も知らずにいました。2016年には、文化勲章を受賞されておりますます日本はもちろん世界でも注目されています。そんな草間彌生さんの個展が六本木の新国立美術館で2017/5/22まで開催中です。今では赤いおかっぱ頭がトレードマークです。
平日にも関わらず、到着するとチケット購入までに長蛇の列。20分ほど待ってようやくチケット入手。これは事前に手に入れていた方がよさそうですね。チケット売り場のすぐ横には、直島にもあるカボチャのオブジェが簡易的に作らえています。また、園内の木の幹が水玉模様になっていたりと草間彌生の世界観でいっぱいです。
写真撮影が可能なわが永遠の魂シリーズ
嬉しい企画が、88歳になった草間彌生さんが描きためていた「わが永遠の魂」シリーズの連作500点から抜粋した132点が日本初公開になったこと。しかも、このスペースは写真撮影が可能です。
中心にはドットや目が描かれた花のオブジェが並んでいます。
私はひとりで鑑賞していたのですが、代わる代わる隣の人が「これは目かな?」「みて、これは顔になってる!」「眉毛が毛虫だよ!」なんて会話が色々聞こえてくるので、自分が見ているものとは違った楽しみ方ができて面白かったです。このカラフルな背景でポーズをとって写真撮影をしている人もすごく多かったです。
統合失調症を患った過去
精神的な病を患い、それを描くことにぶつけてきた過去がわかるような作風も魅力。上の二つの絵は、左から「人生を歩もう」「わたしの住みたい場所」
人物像のちぐはぐな大きさ、形状も様々で表情にも喜怒哀楽がありますが、右はどれも大きさが整っていて、皆一点を見つめている感じ。背景も濃淡がなくて、住みたい場所と人生はこんなにも違うんだなーと考えさせられました。
題名がとてもわかりやすくどれも興味深いものでした。他の展覧では、集合体の壮大さとか気持ち悪さが混ざって、どれもパンチが効いてました。鏡を多様につかった作品も良かった!
帰りはアート作品に参加
チケットを見せればシールがもらえるので、自分もアート作品に参加。
白い部屋にある白い小物たちが、全てシールで埋め尽くされています。
話題の銀座シックスにも
2017年4月20日にオープンしたばかりの銀座シックス(GINZA SIX)にも草間彌生さんのインスタレーション(空間アート)が話題となっています。
「これって草なんとかさんの作品だよね!」って後ろの人が言ってたけど…ますます日本で人気が出そうですね。88歳なのに創作し続けるってすごい。
2017年4月26日