海浜幕張のバラエティ豊かな公園散歩とさくら広場で圧巻のお花見 千葉市美浜区を歩く
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国際業務都市のシンボル・幕張海浜公園
今回行ったのは、千葉市美浜区の海浜幕張駅周辺。駅前の幕張メッセは、かつて、東京モーターショーの会場だった場所ですね。今は東京ビッグサイトに移ってしまいましたが、2020年の東京オリンピックでは、なんとフェンシング、テコンドー、レスリングの試合会場に決定したらしい。
…ということで、幕張メッセへ…と行きたいところですが、行った日はイベントが行われていませんでした。もっとも、駅前の会社に用事があったから来たのですが…。
用事を午前中に済ませ、せっかく海浜幕張まで来たのだからと、午後はウォーキングをすることにします。まず向かったのは、幕張海浜公園。
この幕張新都心の辺りは、埋め立て地なのだとか。そこで、この公園は貴重な緑を確保するとともに、県民のレクリエーションや集い、やすらぎの場として開設されたそうな。テーマとした「みどりと海のシティパーク」で、地域の防災拠点も兼ねているらしい。
相当、風呂敷を広げているような感じですが、実際行ってみると、その広さと言い、景観の見事さと言い、国際業務都市である幕張新都心を象徴するような公園でした。
公園は、AからGブロックまで様々なブロックに分かれ、それぞれコンセプトに沿った景観を楽しむことができます。まずは一番北にあるAブロックから歩いていきます。
ここは別名・文化的ブロックとも呼ばれ、地元の人たちによる彫刻や絵画などが展示されたり、彫刻と樹木に囲まれた「彫刻と緑のプロムナード」を歩いたりできました。
隣のBブロックは広大な芝生広場が特徴ですか。芝生広場には巨大な花時計と帽子の形をした東屋がリゾート感を刺激します。
さらに歩くと、にぎわいの広場やワンパク広場がありました。近くに、これだけ広い広場があったらストレス解消になるでしょうね。
日本庭園の神髄を理解できる見浜園
幕張海浜公園をさらに南下するとCブロックで、そこには「見浜園」があります。国際業務都市としては、外国人の人たちに日本の伝統文化に触れてもらうためには日本庭園は欠かせないアイテムですからね。
広さは約1.6haということでコンパクトですが、日本庭園の魅力をぎゅっと凝縮した感じがしました。伝統的な池泉回遊式庭園で、その中に、山や川、海、林などが表現されているのてすよ。パンフレットには、四季折々に変化する景観の自然美を歩きながら満喫できると書かれていました。
私もこれまで、いろいろな日本庭園を見てきましたが、それらの一つひとつの景観がフラッシュバックしましたね。
たとえば、これは小石川後楽園に似ているとか。
舟着や州浜、島、橋などの景色は清澄庭園に似ていなくもない。
園内には数奇屋造りの茶室「松籟亭(しょうらいてい)」があって、景色を見ながらお茶を楽しむことができます。
庭園の遠景には、高層ビルも眺められ、世界と日本文化の交流を図るには絶好のスポットかもしれませぬ。ちなみに入園料は、大人100円、子供50円となかなかリーズナブルでした。
ダイナミックな景観が楽しめる幕張の浜
見浜園から、海浜大通りを渡って向かったのはD・Eブロック。ここには幕張の浜と呼ばれる長い浜辺が広がっておりまする。この場所は、平成7年度に開催された第12回全国都市緑化フェアの会場となったところだとか。
巨大なヤシの木もあって、この写真を知り合いに見せ、ハワイへ行ったと自慢しようかと考える今日この頃。
海を見ると、誰もが水辺で戯れたくなりますね。行った日は風が強くて、防波堤の上に立ったら、スリルを味わえそう。
波にさらわれるといけないので、自重しました。でも、勇気のあるカップルも歩いていましたが…。
雨も降ってきて、目を開けていられなくなったので、防風林の後ろに避難です。かなり風の強さが弱められていましたね。防風林の効果を体感できて得した気分になりました。
千葉ロッテマリーンズの本拠地の球場がある
防風林に守られながら歩いていくと、巨大なスタジアムが見えてきました。ここがFブロックにある「千葉マリンスタジアム」ですな。
…と思ったら、ZOZOマリンスタジアムという表示がありました。後で調べてみたら、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイが命名権を取得し、2026年11月末まで、千葉ロッテマリーンズは、この本拠地の名称で試合が行われるらしい。
球場の前に、特徴的なモニュメントがありました。何でも、2005年に千葉ロッテが6冠を達成した記念に作られたのですか。パリーグと日本シリーズのほかに、アジアシリーズにも優勝したのですね。
そういえばバレンタイン監督のときに、千葉ロッテの快進撃が話題になりましたね。監督のほか、当時のメンバーの手形もありました。覚えている選手がほとんどで当時の記憶が蘇ってきます。
今年も頑張ってほしいですね。
テーマパークとしても楽しめるイオンモール幕張新都心
ZOZOマリンスタジアム近くの歩道橋を上がると、巨大な建築物が見えます。これが、イオンモール幕張新都心。イオンモール株式会社運営の郊外型イオンモールの旗艦店に位置づけられているのですか。
2013年12月20日に開業し、店舗面積は約12.8万平方メートルもあるらしい。端から端まで歩いたのですが、ショッピングモールを見慣れている私としては、大きいと言うより長いというイメージでした。
施設は「グランドモール」、「ファミリーモール」、「アクティブモール」、「ペットモール」の4エリアからなっており、それぞれ歩道橋で結ばれておりまする。
ファミリーモール3階にあるスカイパークは屋上庭園。水遊びが楽しめる噴水やビーチなどがあって、子供たちが歓声をあげながら走り回っていました。
それと、よしもと幕張イオンモール劇場という専用のお笑い劇場が設けられていたのは面白かったのですね。時間があれば、ゆっくり楽しみたかったです。
安藤忠雄氏プロデュースのさくら広場
帰路は、ファミリーモールから新習志野駅へ。その途中にあるのが、さくら広場。
ここは、パナソニックが社有地に開設している公園なのだとか。ほかにも、日本全国4ヶ所の所有地を地域貢献のために開放しているらしい。松下幸之助の社会貢献の精神を継承しているのでしょうか。
32,000平方メートルの広さがあり、そこに、ソメイヨシノ505本が整然と植えられています。桜の根元には色とりどりの花も、桜に負けじと存在感を争っています。
企業が作った公園ということで、お役所が作った公園とは少し雰囲気が違う気がしました。食事や飲酒が禁止ということで、静かにお花見ができるところもいいですね。
ただ、ベンチが少ないので、お花見シーズンは、腰かけてじっくりと鑑賞するのが難しいのがネックですが…。
この池と噴水の配置も安藤氏の設計なのでしょうね。ありそうで、自然界にはない景観のような気がして面白かったです。
池の周りの丘はさくら回廊となっています。そこから見下ろす桜の花も圧巻でした。
2017年6月20日