紅葉とお猿を探して初秋の山へ 大阪箕面・週末ことりっぷ 前篇
ある土曜日。初秋の日差しに誘われ、紅葉と滝と、お猿をみに箕面のお山へ行ってきました。
大阪に住んで20年以上に経ちますが、箕面に来たのはこれが二回目。一回目は駅周辺をぶらついただけでしたから、本日はお上りさんよろしく旦那様とのんびりと、箕面大滝までハイキングとしゃれこみます。
箕面大滝まで片道2.8km。デスクワークで鈍った足で、無事辿りつけるでしょうか……!?
ゆるキャラ君に見守られて
十三駅でいつも使う神戸線から宝塚線へ、宝塚線石橋駅からさらに、4両編成の箕面線へと乗り換えます。
そして箕面駅を出れば! 箕面が誇るゆるキャラ「滝ノ道ゆずる」君の石像がお出迎えです。まぁこんな偉そうに書きましたが、彼の存在を知ったのはこの日が初めて。しかし知ったからには激写せねばなりません。凛々しい眉毛が素敵ですよね。
ちなみに。ゆるキャラの「ゆずる」君は、滝道エリアの沿道にあるお土産物屋さんの軒先のノボリ、ボンボリ等にもいます。皆さんも探してみてください。
山道歩きスタート
ゆずる君と並んで立つ「東海自然歩道」の道しるべ。その横をすり抜けて、さぁ登りスタートです。「こんなの平地じゃーん」なんて言うそこの貴方。もう山登りは始まっていますよ!
お土産物屋さんや猫がまどろむ駐車場、沢蟹が顔をのぞかせる清流を横目に登っていくと、目の前にガ○ダムの発射台が見えてきました。
嘘です。こちらは箕面が誇る大江戸温泉のエスカレーターです。お土産物屋さんの間の道から見上げると、発射台にしか見えませんが、夜にはライトアップなんかされちゃいます。
そしてその足元には、無料で利用できる「もみじの足湯」が。山歩きで疲れた後の足を癒してはいかがでしょう。これから登るわたしは、断腸の思いで諦めました。
滝道レトロ建築
鈍った足には十分きつい上り坂をたどり、競艇の生みの親さんの銅像を過ぎると、見えてくるのが一の橋。その手前にそびえたつのが、明治43年築の「橋本亭」です。
建設当時は旅館として、現在は一階がカフェ、ギャラリー。二回は宴会で利用できる貸しスペースとして営業しています。なんともレトロな雰囲気の建物で、激写しながら旦那様に「金田一耕介の映画が撮れそう」と呟いてしまいました。
滝道沿道にはこの橋本亭の他にも、レトロ建築が目白押しでした。
丁度幸せそうな新婚さんが記念撮影をしていた、「音羽山荘」。大正15年から増築を重ねられてきたというこの山荘、ウェディングだけではなくカフェスペースや温泉に宿泊施設もありますから、泊まりにくるのもありですね。と言うか、ぜひ泊まりたい。で、朝霧につつまれた庭や周辺を散歩したい。
あ、川床でまったり寛ぐのも良いですよね……。今回はまだ時期が早かったせいか紅葉はほとんど見られませんでしたが、川面に映る紅葉に楓はさぞかし美しいことでしょう。
そうそう、余談ですが。レトロ建築群は滝道を縫うように流れる川に面して建てられています。レトロ建築や川床からだけでなく、川にかかる橋からも河原を眺めることができるのですが……。
どうみても「火曜サ○ペンス」劇場の河原。旦那さまと二人して、「あ、○○さんあんなところに人が!」「大変だこっちに降り口がある!」と、通りがかる家族連れにチラ見されながらも、悪乗りしてしまいました。
滝道はまだまだ続きます。
2015年10月28日