福岡県の柳川市にて、柳川藩主の邸宅「御花」で珍味をいただく
柳川の川下りを楽しんだら
福岡県の柳川市では、地域に広がる水路で川下りを楽しめます。
ちょうど写真の右側に見えますでしょうか。この川下りの途中に見える、左側の大きな庭園。今日はこの広大な敷地を邸宅に持つ、柳川藩主立花家の「御花」を紹介します。今では料亭やら旅館やら博物館などになっています。
うなぎのお店がいっぱいある柳川だけれど…
有明海に近いため、海の幸が豊富な柳川。美味しいうなぎ屋は他にもたくさんあるのですが、御花料亭では、有明海の珍味が頂けます。
見た目はいたって普通なのです。
左上が、どじょう鍋。その下が、ムツゴロウの甘露煮。右がイソギンチャクの和え物。ムツゴロウってお顔が非常にグロテスクなのですが、まさにそのまま甘露煮にされており、食べるのにはけっこう勇気がいります(笑)。イソギンチャクは、お口の中に入れてしまえばイソギンチャクだなんてわからないくらい、違和感なく食べられるものでした。このメニューはお客さんにも人気のようですね。
鰻のせいろ蒸しも美味でした。ごはんが全部鰻のタレで炊かれているので、それが好きな人はいいかもしれません。(ぱんだは白いごはんの方が好きですが)
結婚式なども行なえるため、このような会場も完備。先ほどの大きな庭園を見ながら結婚式っていうのも厳かでカッコイイですよね。
ランチを食べ終わったら、邸宅を散策。冬の洋館は暖房設備がないためか寒いのですが、それもまた良いです。古いピアノも置いてあって、定期的にコンサートも行われているそう。
江戸時代から現存するという金箔でコーティングされた兜が、ズラリと並んでいます。この建造物の線の感じが好きです。
柳川は「さげもん」が名物なので、こんな展示もされていました。鞠は若い子どもに送られ、丸く優しく気丈に育ってほしいという願いが込められているのだとか。
嫁入りしたら、これを姑から習うとかいうのをローカル番組で見たことある!(笑)チリメンなどで全て手作業で作られているのだから、すごいですよね。
ちなみに、鞠職人さんから聞いた話では、鞠をきちんと丸く作れるようになるまで3年かかるらしいです。こうやっていっぱいぶら下げてあると、とても見ごたえがあります。
同じ地域でもやはり文化はそれぞれ違うんですね。そして、この地に初めて来てみて観光地として盛り上げようとする地域の人たちの頑張りも感じた気がします。
アクセス
御花 0944-73-2189
福岡県柳川市新外町1
2016年1月12日