「真田丸」幸村が和歌山に伝えた信州そば!九度山にある幸村庵
注目を集める「真田丸」
今年の1月に始まったNHK大河ドラマ「真田丸」が注目されています。戦国武将の真田幸村(実名:真田信繁)を描いたドラマですが、今年は幸村ブームが沸騰しそうですね。
先日、筆者は幸村の第二の根拠地である和歌山県九度山町について書きました。ここには幸村が14年間も過ごしたという真田庵(善名称院)があるからです。
さて、幸村の出身地は信濃国上田城、即ち現在の長野県上田市ですが、長野と言えば信州そばが有名です。幸村が紀伊国(現:和歌山県)に流されたとき、九度山の地に信州そばも伝えたのです。
幸村が伝えたという信州そばが、現在の九度山でも味わえます。その蕎麦屋さんが幸村庵です。九度山へ幸村散策をした際には、是非とも立ち寄ってください。
幸村一色の九度山
九度山は和歌山県北東部、紀の川沿いにあります。海沿いの和歌山市からはかなり離れており、山に囲まれた内陸部です。
大阪方面からは南海電鉄の難波駅から高野線に乗り、快速急行もしくは急行で約1時間、九度山駅で下車します。
九度山駅に降り立つと、早くも幸村モード一色。駅には幸村の旗印である六文銭の幕が張られています。駅だけでなく、九度山町のあちこちには六文銭の旗が掲げられています。
六文銭の幕が張られている南海高野線・九度山駅
駅から西の方へ歩いて約10分のところに、前回ご紹介した真田庵があります。蕎麦屋さんの幸村庵は真田庵のすぐ近く。名前はややこしいのですが、駅からの道はさほどややこしくありません。ただし、車道から狭い路地を入って行くことになります。
なお、真田庵および幸村庵の近くに、町営の無料駐車場があります。車をご利用の方はそちらに駐車すればいいのですが、真田丸ブームになると満車が予想されるので、公共交通機関を利用する方がいいでしょう。それでも車で来場したい方は、少し離れた場所に「道の駅・柿の郷くどやま」があるので、満車の時はそちらの利用をお勧めします。
真田庵のすぐ近くにある蕎麦処「幸村庵」
紀州で味わう信州そば
店に入ると、入り口にテーブル席が1席だけありますが、奥には広い座敷席があって、満員でない限りそちらに案内されます。お昼時になると、田舎の店とは思えないほど人でいっぱいになります。
幸村庵の座敷席
テーブルに着いて注文すると、蕎麦を揚げた「そばチップ」をお茶と一緒に持って来てくれます。もちろん無料です。これがポリポリ食べると、香ばしくて美味しい。
サービスで付いてくる「そばチップ」
この日は寒かったので、たぬきそばを注文しました。信州そばと言ってもここは関西なので、たぬきそばには油揚げが乗っています。汁の方は信州そばらしくコクがあります。
麺は二八蕎麦で、ツルツルと喉越し抜群。さすが本場の信州そばです。冬は温かい蕎麦で暖まり、夏はざるそばで涼むのがいいでしょう。
コクがある汁に二八蕎麦が美味しいたぬきそば
なお、200円プラスすれば、柿の葉寿司が付いてきます。柿の葉寿司と言えば奈良が有名ですが、九度山は奈良県に近く、柿の名産地なので、柿の葉寿司が名物なのです。
また、蕎麦と一緒に天ぷらなどのおかずが付いてくる御膳料理もあります。贅沢を味わいたい場合は、そちらを注文すればいいでしょう。
気になるお値段は?
お品書きは、以下のようになっています。
【冷たいおそば】
ざるそば……700円
天ぷらそば……1,100円
つけ鴨そば……1,300円
【温かいおそば】
かけそば……700円
たぬきそば……800円
にしんそば……900円
天ぷらそば……1,100円
鴨南蛮……1,300円
【御膳料理】
幸村御膳……2,100円
大助御膳……1,600円
佐助御膳……1,200円
才蔵御膳……1,000円
営業時間=11:00~18:00 定休日=月曜日(祝日の場合は翌平日)
TEL&FAX=0736-54-3751
(上記は全て昨年12月現在のものです)
今でもお昼時になるとかなり混みますが、「真田丸」に九度山が登場すると常時満員になることは必至です。
今のうちに、幸村が伝えた「幸村庵」の信州そばを堪能しましょう!
2016年2月1日