春に先駆け行われる「山焼き」。古都・奈良で観光とあわせて見学したい初春の行事!!
日の出の時間が日に日に早くなり、夏至に向かって昼間の時間が長くなっていることを感じるようになりました。暦の捉え方にもよりますが、初春とされる時期には季節が変わる節目として行われる行事が地域ごとにあります。
とりわけ奈良県では、1月の末に若草山の山焼きがあり、2月の節分には春日大社に奉納された燈籠に明かりを灯す、節分万燈籠が行われます。さらに東大寺・二月堂ではお水取りが行われます。
すでに見学時期を過ぎているものもありますが、観光とあわせて見学したい行事と立ち寄りスポットをご紹介します!!
餅飯殿センター街(もちいどの)
奈良市街の観光の玄関口、近鉄奈良駅に近い商店街です。興福寺の南にある猿沢池と隣接する商店街で、入り口には臼と杵でついた餅が提供される店があるのでわかりやすい立地です!!
訪ねたのは週末だったため、大勢の人で賑わっていました!!
つきたてのためほんのりと温かく、きめ細かいやらかさでした!!
商店街として昔ながらの商店も並びますが、新しい形態の商店スペースもあります!!
都市郊外にある大型ショッピングモールの様に、小型の専門店が並ぶ区画があります。
専門店と言っても有名ブランド店ではなく、雑貨や革製品、コーヒーショップが並びます(笑)
また、若草カレーなるものを発見!!しかし時間がなかったので、また次回の楽しみとなりました。
そしてアーケードから少し離れたところに、町屋風の店舗がありました。犬や猫をテーマにされている様子でしたが、休業であったため、前を通り過ぎるのみになりました。
春日大社 節分万燈籠 (2月3日)
2月3日節分の日、夕方からは、春日大社で幻想的な風景に遭遇できました。境内にある千基をゆうに超える灯籠ひとつひとつにロウソクが灯されます!!
近々、社殿が造り替えとのこともあり、いたるところで式年造替の文字を見かけます。
社殿の入り口には日暮れ前から万燈籠見学のための行列ができていました。
薄暗くなってくるころに、社殿に向かう人が増えてきます。
社殿にある燈籠はデザインが様々で、鹿の絵柄のあるものや格子柄のもの、文字が表記されているものなど観ていて飽きないものです。中には製作日でしょうか、寛文といった年号の入っているものもあり、古くから人々の崇敬を集めていた様子を感じることができました!!
春日大社での万燈籠は2月の節分と8月にもあるので年内もう1度楽しめます!!また、毎月行事があり、3月には日本3大勅祭の1つ、春日祭も行われるので奈良散策とあわせて見学してみたいものです!!
若草山 山焼き (1月末)
東大寺や春日大社の背景にあり、1月末に山焼きの行われる若草山は気軽にハイキングも楽しめます!!山が3つ連なっていることから三笠山とも呼ばれています。
市街地に近い若草山の斜面周辺では山焼き当日だけでなく、様々なイベントが催されるので、訪問時期が重なれば観光とあわせてイベントに参加するのもいいですね!!
若草山の麓には団体のツーリストを受け入れる食事処やみやげ物屋が並びますが、その中にオープンな雰囲気で地元作家の雑貨の販売もしているカフェがあります。
メニューはシンプルですが、地元食材を使用した喫茶が提供されます。奈良の蜂蜜とクリームチーズ、くるみのベーグルサンドをいただきましたが、蜂蜜の甘い香りが個性的な食べごたえのあるものでした!!
喫茶スペースだけでなく、何か小規模なイベントができるほどに空間が広いため、今後そうした取り組みもされる予定とスタッフの方のお話もうかがえました!!1Fはゲストハウスとなり、海外からの利用客が多いそうです。
そして若草山の山焼きは打ちあがる花火をもってスタートします!!冬の花火もいいものですね!!花火は中腹で打ちあがるため、麓では見物客でいっぱいになります。
花火が終わると山に火が放たれ、燃え広がる様子が遠目でもわかります。今回は平城宮跡から山焼きの様子を見学しました。
東大寺 二月堂 お水取り
東大寺で行事があるお堂の通称には、その法会月がふられています。そのため旧暦の2月に境内の二月堂で行われるお松明やお水取りと呼ばれる一連の行事は修二会(2月に修する会)とされます。
東大寺大仏殿はやはり大きいですね。
すでにお水取りの期間になっているため、日が暮れると二月堂では松明の明かりが燦々と掲げられます。
二月堂本堂からの眺め。大仏殿の向こうには生駒山系が広がっている様子が見えます。きっと街の明かりもきれいに違いありません!!
旅行のススメ
国家の歴史の初期から登場する地域であるため、建築や伝統文化にも驚くほど古いものが多く、歴史が好きな人には魅力的な地域です!!大阪から電車で1時間もかからず訪問できることもあり、海外からのツーリストにも人気の観光地でもあるようです。
京都とはまた違った歴史ある街並みを楽しめる奈良市街、ぜひ足を運ばれるのはいかがでしょうか!?
2016年2月10日