2014/07/25
夏もだんだんと暑さを増してきましたね。こんな時には北海道や軽井沢など、避暑地で涼みたいものですが、「そんな時間は取れない!」という人は多いのではないでしょうか。
それならば、東京近くの「地下」に潜るのはいかがでしょう?
東京駅から1時間半、栃木県宇都宮市に平均気温8℃をキープする地下空間があるのです。
その場所の名は「大谷資料館」
石材の採掘場跡をそのまま公開している、全国でも珍しい資料館です。
世界的な建築家フランク・ロイド・ライトが設計した「旧・帝国ホテル」の建材として有名で、国内では主に、石垣や蔵の材料として使われました。
大谷資料館はこの大谷石の採石場跡をそのまま公開している資料館です。
アクセスはJR宇都宮駅から関東バス「大谷・立岩」行きに乗って30分。
「資料館前」で下車した後、徒歩5分の場所にあります。(車なら宇都宮ICから15分)
資料館に来てまず目につくのは、採石されて垂直に切り立った崖、これだけで高さは50メートルはありそうで圧巻ですが、この資料館の見どころは地下!です。資料館の入り口から地下に下りてみましょう。
高い所で4階建てのビルくらいはありそうな天井、ところどころライトアップされたオレンジ色の照明、石造りの壁や柱は古代の神殿のよう。
1919年より約70年にかけて採石が続けられた地下採石場跡。
広大な地下空間は2万平方メートル(140m×150m)にもおよび、野球場が一つ入ってしまう大きさ。
坑内の年平均気温は8℃前後なので、夏場でも上着が必要な涼しさです。
その環境から、昔は日本軍や米軍の地下貯蔵庫としても使われていたとか。
中を散策すると、古代文字のような不思議な模様を壁の表面に見ることができます。
これは、昔石材を切るのに使われた工業用カッターの溝の跡。
石を運ぶための滑車なども当時のまま置かれており、冒険気分を盛り上げてくれます。
他にも映画の上映などのイベントや、結婚式も行われており、独特な空間から、数々の映画やドラマ、ミュージックビデオのロケ地としても使われているとか。
運が良ければ、きれいな音楽も聞こえてくるかもしれませんね。
この夏は東京から日帰りで行ける「大谷資料館」に避暑に行ってはいかがでしょうか。
http://www.oya909.co.jp/(大谷資料館Webサイト)
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