東京から日帰りで行ける旧街道+峠ハイキング！！『甲州街道・小仏峠』

コラム

4120view

2015/02/25

東京から日帰り登山といえば高尾山が有名ですが、その高尾山に近い所にもう一つハイキングスポットがあります。
今回は昔の商人や侍も往来した歴史の路『甲州街道・小仏峠』を高尾駅から歩く感じで紹介します。

高尾駅から旧街道へ

JR高尾駅から国道20号線を進み両界橋を渡り、西浅川交差点で国道と別れ街道は右に伸びていきます。ここから先はだんだん山へ入っていくので、ここまでの間にコンビニなどで飲み物や食べ物を用意しておきましょう。
国道と別れた街道を進むと右手に公園があります。ここはかつての『小仏の関所跡』です。
最初は小仏峠頂上に設置されてましたが、人里離れているのでここに移設されました。
ここで往来の人々を取り締まり。東海道の箱根、中山道の碓氷と同様に江戸の警護をしていました。

宝珠寺

街道をどんどん歩きます。小仏バス折返所を少し進んだ所に宝珠寺があります。
境内には都指定天然記念物のカゴノキ。幹が鹿の子模様になるので鹿の子〜鹿子〜カゴ〜カゴノキ（鹿子の木）と言うのだそうです。
他にも飛脚たちが奉納した常夜灯や馬頭観音など多数の石仏があります。

※街道豆知識【常夜灯と馬頭観音】
旧街道を探索すると必ず見かけるこの二つの物体。古い街道だったら全国どこにでもあります。
『常夜灯』というのは石でできた灯篭。今でいう街灯の役割で宿場町の入口に設置されたりして、その名のとうり一晩中灯して道標として活躍していました。
『馬頭観音』は道中で倒れた馬を供養するためのものでしたが、それがやがて道中安全のための石塔として街道の各地に作られるようになりました。
もし、お寺や道端で馬頭観音と書かれた石塔を見つけたら、そこは昔からの道だと思って間違いないでしょう。

小仏峠

宝珠寺を過ぎて歩いて行くと舗装路が途切れ、いよいよ小仏峠への登山道になります。
この峠道は長い月日の自然侵食や近代の工事などの影響で、街道として活躍していた当時の道筋はだいぶ崩れてしまっているようです。熊出没注意なので熊鈴も忘れずに携帯しましょう。
九十九折りの道をひたすら30分ほど登ると小仏峠頂上に到着です！！

この頂上からは景信山方面への登山道と。城山、高尾山方面への登山道が伸びているのでハイカーで賑わう場所でもあります。
旧甲州街道をさらに進む時はここから小原、底沢バス停方面へ下っていきます。旧甲州街道の標識もあるのでまず降りる方向を間違える事はないでしょう。

※おまけ【小原宿へ】
峠道を下って舗装路に出てしばらく歩くと中央自動車道の支柱が現れます。
旧甲州街道はこの中央自動車道の下を通って小原宿へ抜けてましたが、今は通行不可となっていて、僅かに痕跡が残っているだけとなっています。時代の流れとはいえ残念…
このまま道を進んで行くと国道20号線に合流し小原宿へ行けます。

小仏峠への道をザックリと紹介しましたが、昔からの街道の雰囲気が残り、登山道からは森林浴を楽しみながらの道となります。
高尾山同様、日帰りハイキングに是非いかがでしょうか？

名古屋を代表する観光名所【名古屋城】天守閣は閉鎖中も…見どころ満載！

2018/08/22

名古屋といえば「金鯱（金シャチ）」が鎮座する名古屋城！老朽化の影響で2018年5月から2022年まで天守閣は閉鎖となっていますが、6月には本丸御殿が完成し、3月末には隣接する商業施設「金シャチ横丁」がオープンしました。今回は未来に向け蘇りつつある名古屋のシンボル【名古屋城】をピックアップします！すべてを見る

コラム